2017年度 有機化学第六(アミン) A   Organic Chemistry VI (Amines) A

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
応用化学系
担当教員名
高田 十志和 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火3-4(S622)  
クラス
A
科目コード
CAP.B316
単位数
1
開講年度
2017年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2017年3月17日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

[講義の概要] 複雑な分子骨格構築に極めて重要な「カルボニルα置換反応」および「カルボニル縮合反応」と、ヘテロ原子を含む化合物群に特有な性質を理解するために、「アミンと複素環」について解説する。また、ペリ環状反応についても述べる。
[講義のねらい] カルボニル基が複雑な分子骨格を与える大きな要因の一つは、α位の水素原子の特性である。本講義では、「エノール」と「エノラートイオン」の性質と反応機構を理解し、炭素・炭素形成反応を設計できる能力を養う。また、有用な化合物の多くに含まれる、アミンと複素環の構造と反応を理解する。さらに、軌道相互作用によって制御される分子変換反応について学ぶ。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
(1)エノールとエノラートイオンの生成と性質を理解できる。
(2)カルボニルα置換および縮合反応の機構を理解し、ほしい化合物の合成法を考えることができる。
(3)アミンの性質を理解し、様々な反応への利用を考えることができるようになる。
(4)複素環の構造と性質を理解し、合成と反応を説明できるようになる。
(5)分子軌道を用いて反応を説明できるようになる。

キーワード

カルボニルα置換反応、カルボニル縮合反応、アミン、複素環化合物、ペリ環状反応、有機合成化学

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

本講義は、(1)カルボニルα置換反応、(2)カルボニル縮合反応、(3)アミン・複素環化合物、(4)ペリ環状反応、の順番で進める。そして最終回に、理解度確認のための演習と解説を実施する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 エノールとエノラートイオン エノールとエノラートイオンについて説明できるようになる。
第2回 カルボニルα置換反応 カルボニルα置換反応について説明できるようになる。
第3回 アルドール反応 アルドール反応について説明できるようになる。
第4回 クライゼン縮合、マイケル反応 クライゼン縮合とマイケル反応について説明できるようになる。
第5回 アミンと複素環の合成 アミンと複素環の合成について説明できるようになる。
第6回 アミンと複素環の反応 アミンと複素環の反応について説明できるようになる。
第7回 ペリ環状反応 ペリ環状反応について説明できるようなる。
第8回 理解度確認のための演習と解説 第1~7回の講義内容を正確に理解し、演習問 題に解答できる。

教科書

マクマリー有機化学(中)第8版(東京化学同人)ISBN-13: 978-4807908103
マクマリー有機化学(下)第8版(東京化学同人)ISBN-13: 978-4807908110

参考書、講義資料等

マクマリー有機化学 問題の解き方(第8版)英語版(東京化学同人)ISBN-13: 978-4807908066

成績評価の基準及び方法

理解度確認のための演習(90%)、授業参加度(10%)(授業参加度は授業での討論、小テストなどにより算出する)

関連する科目

  • CAP.B211 : 有機化学第一(アルカン)(応用化学)
  • CAP.B212 : 有機化学第二(アルケン)
  • CAP.B213 : 有機化学第三(芳香族)
  • CAP.B214 : 有機化学第四(求核置換反応)
  • CAP.B315 : 有機化学第五(カルボニル化合物)

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件は設けないが、有機化学第一(アルカン)(応用化学)、有機化学第二(アルケン)、有機化学第三(芳香族)、有機化学第四(求核置換反応)、有機化学第五(カルボニル化合物)を履修していることが望ましい。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

ttakata[at]polymer.titech.ac.jp (高田十志和)
ito.s.ao[at]m.titech.ac.jp(伊藤繁和)

オフィスアワー

メールで事前予約すること。

このページのトップへ