2017年度 無機化学(材料科学) A   Inorganic Chemistry (Materials Science) A

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開講元
応用化学系
担当教員名
久保内 昌敏 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
金1-2(S421)  
クラス
A
科目コード
CAP.B223
単位数
1
開講年度
2017年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2017年10月2日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

応用化学分野では,材料を創製し,生産していく分野を担っており,新たな材料を創製しまた使いこなしていくために,材料の基礎的な考え方は必須です。無機材料だけでなく,有機材料,金属材料も踏まえて,固体の結晶構造と状態図を理解することが,材料の機械的性質や強化法,劣化の理解に重要です.

到達目標

【到達目標】 本講義を履修することによって,無機材料,有機材料,金属材料を扱うための基礎的事項として,固体の結晶構造と固体材料の相図・状態図を理解するとともに,金属腐食を中心とする材料劣化の基礎を理解することを到達目標とします。さらに,結晶構造や状態図の理解に基づいて,材料の理論強度や強化法および劣化やその防止の考え方を習得し,応用化学の分野で創製する材料を使い,応用できるようになることを目標とします。
【テーマ】 本講義では,固体の結晶構造と固体材料の状態図の考え方を理解し,それらを応用化学分野で活用していくための基礎を築くことを目的とします。さらに,材料強度や劣化の基礎を理解し身につけます。

キーワード

複合材料,1次結合,2次結合,ブラベー格子,相平衡,状態図(相図),不変反応,恒温変態,共晶,共析,フェライト,オーステナイト,セメンタイト,パーライト,ベイナイト,マルテンサイト,欠陥,転位,靭性,理論強度,析出強化,応力誘起変態,電気化学,標準電極電位,プールベ線図,不動態

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

各講義の70%~80%を内容についての解説に充てる.講義内容の確実な理解と応用力を養うために,講義内容に関連した演習問題もしくは宿題を出題する.

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 材料科学概論,材料の種類と特徴 比強度演習
第2回 固体の結合と原子配列,結晶 結晶格子演習
第3回 相平衡と状態図 相律演習
第4回 不変反応の状態図 状態図演習
第5回 炭素鋼の状態図 亜共析鋼/過共析鋼の変態演習
第6回 炭素鋼の熱処理 熱処理演習
第7回 固体の変形と破壊,強化法 繊維強化演習,理論強度宿題
第8回 材料の腐食と防食 腐食防食演習

教科書

テキストは担当教員によるOCWにアップする資料を用いる

参考書、講義資料等

北條英光著 『材料の科学と工学』 裳華房
R. J. D. Tilley著、滝澤、田中、大友、貝沼 訳「固体材料の科学」(東京化学同人)ISBN: 978-4807908585
他の講義資料は講義中に配布するとともにOCW-iにアップロードする。

成績評価の基準及び方法

結晶,状態図および材料の強度や劣化の理解度を,期末試験60%,演習あるいは課題40%にて評価する

関連する科目

  • CAP.C321 : 化学装置設計
  • CAP.C531 : 化学装置設計特論

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特に無し

その他

特に無し

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