2016年度 バイオ工学基礎   Introduction to Biotechnology

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開講元
応用化学系
担当教員名
大河内 美奈 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
水3-4(S223)  
クラス
-
科目コード
CAP.C207
単位数
1
開講年度
2016年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 バイオテクノロジーを中心とした生命科学は産業の新しい基盤として発展している。微生物をはじめとして生物の多様な機能を工業的に利用する取組みは進んでおり、次世代を担う革新的なプロセス提供が可能となっている。そこで本講義では、バイオプロセスの基礎となる生物工学の基本的な内容の習得を目的とする。
前半の講義では、微生物を中心に細胞の増殖や諸機能について説明する。次に、セントラルドグマ(遺伝子の複製、転写、翻訳)からはじまり、遺伝子工学の基礎(酵素、分子解析手法、クローニング)について解説する。後半の講義では、最先端技術を利用したバイオ計測技術についても触れ、遺伝子発現、タンパク質、代謝の網羅的解析法を活用した有用物質生産についても解説する。

到達目標

本講義を履修することにより、以下の内容を理解し、説明できる。
1) 微生物の特徴および培養法
2) 遺伝子の調製、増幅、遺伝子組換え操作
3) 遺伝子発現、タンパク質、及び相互作用計測技術
4) バイオチップの活用やオミクス解析による網羅的解析法

キーワード

DNA, タンパク質, mRNA, 遺伝子工学, オミクステクノロジー

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回の講義の前半で前回のまとめを行う。講義内容の確実な理解と応用力を養うために,講義内容に関した演習を行うと共に,レポートを課す。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 微生物・遺伝子工学序論1 微生物の分類と培養法、セントラルドグマについて説明できる
第2回 微生物・遺伝子工学序論2 遺伝子工学の基礎について理解できる
第3回 遺伝子工学の基礎1 遺伝子の調製、クローニング技術、スクリーニング法について提示できる
第4回 遺伝子工学の基礎2 遺伝子発現系の構築と評価法について提示できる
第5回 遺伝子発現・タンパク質発現及び相互作用計測技術 mRNAの発現解析、タンパク質相互作用解析について理解できる
第6回 微細加工技術などを利用したバイオ計測 バイオチップ、バイオデバイスの進展について理解できる
第7回 オミクステクノロジー ゲノム、トランスクリプトーム、プロテオーム解析の進展について理解できる
第8回 学習した内容の点検と確認 講義内容に関する演習

教科書

近藤昭彦、芝崎誠司編 『遺伝子工学』 化学同人

参考書、講義資料等

Donald Voet, Judith Voet, Charlotte Pratt著 『ヴォート基礎生化学』 東京化学同人

成績評価の基準及び方法

授業内の課題(70%),レポート(30%)にて評価する.

関連する科目

  • CAP.C206 : 反応工学第一(均一系)
  • CAP.C314 : 生物プロセス工学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

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