2016年度 高分子化学第二(連鎖重合)   Polymer Chemistry II (Chain Polymerization)

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開講元
応用化学系
担当教員名
石曽根 隆 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木3-4(S422)  
クラス
-
科目コード
CAP.P212
単位数
1
開講年度
2016年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 本講義では,「高分子化学第一(逐次重合)」に引き続き,高分子合成の基本反応である連鎖重合に関して学びます。最初に,ビニルモノマーや環状モノマーが関与する連鎖的な重合反応の特徴や機構(開始反応,成長反応,停止反応,連鎖移動反応)を,逐次的な重合と比較しながら学びます。さらに,ラジカル重合,アニオン重合,カチオン重合,配位重合などの活性種が異なる一連の連鎖重合を取り上げ,高分子の分子量,分子量分布,立体規則性,ミクロ構造,末端基構造などの一次構造について学びます。
 この講義では、有機化学的な観点から、モノマーの相対的な反応性、末端官能基化ポリマーや各種共重合体、分岐高分子の合成などに関して学びます。最後に、こうした高分子の工業的な製造法についても学びます。

到達目標

本講義を受講すると、次の能力を習得できます。
1)ビニルモノマー類の付加重合および環状モノマー類の開環重合などの連鎖重合に関して説明できる。
2)ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合、配位重合の反応機構が説明できる。
3)連鎖重合と逐次重合の違いに関して説明できる。

キーワード

連鎖重合、逐次重合、ラジカル重合、イオン重合、共重合、アニオン重合、カチオン重合、配位重合、開環重合、リビング重合、開始反応、生長反応、停止反応、移動反応、分子量、分子量分布、立体規則性、末端基

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

本講義は、(1)連鎖重合の概説、(2)ラジカル重合、(3)イオン重合の順番で進める。最終回に、理解度確認のための演習を実施する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 連鎖重合と逐次重合 連鎖重合と逐次重合の違いが説明できる。
第2回 ラジカル重合 ラジカル重合について説明できる。
第3回 ラジカル共重合 ラジカル共重合について説明できる。
第4回 カチオン重合 カチオン重合について説明できる。
第5回 アニオン重合 アニオン重合について説明できる。
第6回 配位重合 配位重合について説明できる。
第7回 開環重合 環状モノマーの開環重合について説明できる。
第8回 リビング重合および理解度確認のための演習 第1〜8回の講義内容を正確に理解し、演習問 題に解答できる。

教科書

現在未定

参考書、講義資料等

ベーシックマスター 高分子化学、西久保忠臣編、オーム社、ISBN978-4-274-21000-6

成績評価の基準及び方法

理解度確認のための演習(90%)、授業参加度(10%)(授業参加度は授業での討論、小テストなどにより算出する)

関連する科目

  • CAP.P211 : 高分子化学第一(逐次重合)
  • CAP.B211 : 有機化学第一(アルカン)(応用化学)
  • CAP.B212 : 有機化学第二(アルケン)
  • CAP.B213 : 有機化学第三(芳香族)

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件は設けないが、有機化学第一(アルカン)(応用化学)、有機化学第二(アルケン)、有機化学第三(芳香族)、高分子化学第一(逐次重合)を履修していることが望ましい。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

石曽根隆: tishizon[at]polymer.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで事前予約すること。

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