2016年度 反応工学第二(不均一系)   Chemical Reaction Engineering II (Heterogeneous System)

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開講元
応用化学系
担当教員名
多湖 輝興 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木3-4(S423)  
クラス
-
科目コード
CAP.C306
単位数
1
開講年度
2016年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 化学プロセスは,反応装置と分離装置から構成されており,反応装置は化学プロセスの中心に位置する重要な装置である。反応工学第二では,反応装置内での不均一な現象,すなわち非等温系,および反応装置内に気体、液体、固体のうち二相以上が含まれる不均一反応系を取り扱う。
 不均一反応系では発熱・吸熱反応が進行し系内が非等温系になる。先ず,反応器内の熱収支と物質収支から,非等温系反応器の設計法を理解する。次いで,気固触媒反応,気固反応,気液固反応において,反応物質の拡散現象と反応現象を速度論の観点から理解し,律速段階の決定法を学ぶ。最終的には,装置内の温度分布を考慮した反応器設計法を習得する。

到達目標

本講義を履修することにより,以下の知識と能力を習得する。
1) 反応器内の熱収支と物質収支を理解できる
2) 気固触媒反応を理解できる
3) 気固反応を理解できる
4) 気液反応と気液固触媒反応を理解できる
5) 非等温系反応器を設計できる

キーワード

物質収支,熱収支,反応速度,化学反応,触媒反応,反応装置設計

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回の講義の前半で前回のまとめを行う。講義内容の確実な理解と応用力を養うために,講義内容に関した演習を行うと共に,レポートを課す。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 非等温系反応器の設計 熱収支と物質収支,回分式反応器を理解できる
第2回 非等温系反応器の設計 非等温系流通式反応器を設計できる
第3回 気固触媒反応 触媒細孔内における物質収支,反応速度と拡散速度を理解できる
第4回 気固触媒反応 気固触媒反応,触媒有効係数と律速段階を理解できる
第5回 気固反応 気固反応,未反応核モデルを理解できる
第6回 気液反応と気液固触媒反応 物理吸収,反応吸収,気液固反応を理解できる
第7回 不均一系反応器設計 固定床,流動床式反応器を設計できる
第8回 総合演習 各反応器に対する物質収支と設計方程式の導出,反応器設計の演習

教科書

橋本健治著『反応工学』培風館

参考書、講義資料等

講義資料は講義中に配布する

成績評価の基準及び方法

授業毎の課題(15%),レポート(15%),期末試験(70%)にて評価する.

関連する科目

  • CAP.C206 : 反応工学第一(均一系)

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

化学プロセス量論(C205.R)と反応工学第一(C206.R)を履修していること,もしくは同等の知識があること

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