2020年度 固体の変形と強度   Deformation and Strength of Solids

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
材料コース
担当教員名
尾中 晋  寺田 芳弘 
授業形態
講義
メディア利用
Zoom
曜日・時限(講義室)
月1-2(J234)  木1-2(J234)  
クラス
-
科目コード
MAT.M410
単位数
2
開講年度
2020年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2020年3月24日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

固体の変形と強度を定量的に評価する手法を習得することは,目的に応じた材料を選択するため,そしてより進んだ材料を開発するために不可欠です。弾性論と転位論は,それぞれ,結晶性固体の弾性変形と塑性変形を評価するための学問体系であり,本講義前半ではそれらを修得するための講述と演習を行います。本講義後半では,結晶性材料の塑性変形挙動と塑性変形の進行に必要な外力について扱ったのちに,金属材料を例として,実用に用いられている材料が様々な条件のもとでのどのような機械的性質を示し,どのようにすれば材料の強度を高めていくことができるかを理解するための講述と演習を行います。

到達目標

【到達目標】 固体の変形と強度を定量的に評価する手法を習得し,弾塑性変形や破壊の様式,そして材料強度の値といった材料の機械的性質についての知識を深め,機械的性質が主要な評価因子となる構造材料についての体系的な理解を得ることを到達目標とします。
【テーマ】 先ず,弾性論により固体の変形と強度を論じるための基礎を築きます。次いで,転位論により結晶性材料の塑性変形機構を扱う手法を習得します。これら弾性論と転位論についての理解をもとにして,多様な金属材料における種々の機械的性質を評価・議論できるようにすることが本講義のテーマです。

実務経験のある教員等による授業科目等

-

キーワード

弾性論,転位論,結晶欠陥,転位の力学,機械的性質,強化機構,クリープ,高温変形,破壊,繰り返し変形,疲労

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義のあいだに演習問題を出題します。講義,各回の学習目標をよく読み,予習,復習そして宿題を確実に行って下さい。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 弾性論の基礎 テンソルとしての応力とひずみの概念
第2回 応力とひずみの定義 変位勾配とひずみ,面力と応力
第3回 理解度向上演習(弾性論) 応力成分の座標変換,フックの法則
第4回 転位の種類とバーガースベクトル 刃状転位,らせん転位,混合転位,バーガースベクトルの定義
第5回 転位の幾何学 転位の運動による塑性変形
第6回 転位の力学 転位による応力,転位に働く力
第7回 理解度向上演習(転位論) 転位論についてのまとめ
第8回 完全結晶の理想強度と固体における応力−ひずみ関係 理想強度の評価と応力−ひずみ関係の理解
第9回 単結晶の塑性変形と加工硬化 転位の運動と結晶の塑性変形
第10回 多結晶の塑性変形と結晶粒界が強度に及ぼす影響 転位の運動と結晶粒界の関係
第11回 材料の強化機構 固溶強化,析出高化,分散強化,加工硬化,結晶粒微細化強化
第12回 クリープと高温変形 高温域における塑性変形の特徴
第13回 破壊現象と破壊様式の分類 延性破壊,脆性破壊,強度と延性のあいだの関係
第14回 繰り返し変形と疲労現象 繰り返し変形による組織変化,疲労の原因

教科書

特になし

参考書、講義資料等

加藤,熊井,尾中著 『材料強度学』 朝倉書店

成績評価の基準及び方法

弾性論,すべり変形と転位論,結晶性材料の塑性変形,そして金属材料における種々の機械的性質という主要項目についての考え方,計算法及びそれらの応用に関する理解度を評価する。宿題・演習(30%)と期末試験(70%)で成績を評価する。

関連する科目

  • MAT.M205 : 応力・ひずみの基礎と金属の変形
  • MAT.M303 : 格子欠陥と転位

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

その他

特になし

このページのトップへ