1,液晶に関連した最新の知見と発展をセミナー形式で扱う
2,有機機能材料の基礎物性の理解のために、表面、界面、物質の状態に関する概念および光学的性質について講述する。
講義で扱う液晶に関して専門的な知識の獲得
有機機能材料の設計に必要な重要事項の理解。
キラルスメクチック液晶、相転移、固体/液体界面、高分子ナノ材料
✔ 専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
初回の授業で、授業内容に関する予備知識のテストを行います。授業はディスカッション形式で行います。
毎回の講義の前半で,復習を兼ねて前回の演習問題の解答を解説します。講義の後半で,その日の教授内容に関する演習問題に取り組んでもらいます。各回の学習目標をよく読み,課題を予習・復習で行って下さい。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | キラルSmC液晶副次相 | キラルSmC液晶副次相について、それらの特徴と実験的区別法を理解すること |
第2回 | キラルスメクチック液晶の相転移機構 | キラルSmC液晶副次相に関する相転移の理論的扱いの理解 |
第3回 | N-SmC相転移に見られる自発構造形成 | N-SmC相転移時に発生するトランジションバーの構造に関する従来の理論の理解と現象との違いを理解すること。 |
第4回 | 自発構造形成とキュービック相発現 | 自発的構造形成とキュービック相の発現機構について、統一的な理解を行う。 |
第5回 | 固体/液体界面の物理化学:拡散二重層と表面力 | 拡散二重層, Poisson-Boltzmann の式, 表面力の理解 |
第6回 | 固体/液体界面の物理化学:表面張力と濡れ挙動 | 表面張力と濡れ挙動の理解 |
第7回 | ナノテクノロジーと高分子ナノ材料 | ナノテクノロジーと高分子ナノ材料の理解 |
第8回 | 高分子ナノファイバーの基礎 | 高分子ナノファイバーの理解 |
後半部分については以下の教科書を使用する。
Jacob N. Israelachvili, Intermolecular and Surface Forces (3rd Ed.), Chapters 14 and 17, ISBN: 978-0-12-375182-9
授業で扱う資料は,事前にOCW-iにアップする。
評価は演習問題、レポート、および期末試験により行う。
前半部分についてはMat.P401の単位を有するか、同等の知識を持つこと。