2017年度 高分子化学概論第一 A   Introduction to Polymer Chemistry I A

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開講元
応用化学コース
担当教員名
小西 玄一 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(H114)  
クラス
A
科目コード
CAP.T401
単位数
1
開講年度
2017年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2017年3月17日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義は高分子科学をバックグラウンドにもたない学生を対象としています。講義の前半は、高分子の歴史、性質、分子量について学びます。後半では高分子の生成反応のうち逐次重合と得られる高分子の性質について学びます。
本講義の狙いは、高分子合成(逐次重合)の基本を理解することと、それらを総合して,PET,フェノール樹脂,エポキシ樹脂,ウレタン樹脂,ケブラーなどの高分子が現代社会で活躍する理由を理解し、説明できるようにすることです。
なお高分子の生成反応のもう1つの柱である付加重合については、高分子化学概論第二で学びます。
また、本コース以外の学生には、高分子化学に関連する諸分野の最先端研究に触れる機会を提供することを目的とする。

到達目標

高分子の生成反応の分類とそれぞれの特徴とその中の逐次重合(重縮合,重付加,付加縮合)について理解し,生成反応と得られる高分子の特徴とを結びつけて考えることができるようになることを到達目標とします。具体的には、下記の項目を理解することを目標としています。1.高分子の定義や歴史について説明できる。2.高分子の特徴について説明できる。3.高分子の分子量について説明できる。4.重縮合反応について説明できる。5.縮合系高分子およびエンジニアリングプラスチックについて説明できる。6.重付加、特にポリウレタンとウレタンネットワークについて説明できる。7.付加縮合、特にフェノール樹脂について説明できる。8.高分子のプロセス化学について説明できる。

キーワード

高分子の歴史、分子量、分子量分布、逐次重合、重縮合、重付加、付加縮合、エンジニアリングプラスチック

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義と簡単な演習を行います。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 高分子の歴史、高分子の特徴 高分子らしさの本質について説明する。高分子の一次構造と高次構造について説明する。
第2回 高分子の特徴 ポリエチレンの分岐構造と物性の関係について説明する。高分子の立体規則性と物性の関係について説明する。
第3回 高分子の分子量 高分子の分子量(数平均分子量、重量平均分子量、分散度)について説明する。
第4回 高分子生成反応の概観、重縮合 逐次重合と付加重合の特徴について説明する。逐次重合における分子量や分子量分布について説明する。
第5回 重縮合、エンジニアリングプラスチック 重縮合およびエンジニアリングプラスチックについて説明する。
第6回 重付加 重付加、特にポリウレタンとそのネットワークポリマーについて説明する。
第7回 付加縮合 付加縮合、特にフェノール樹脂について説明する。
第8回 高分子のプロセス化学 高分子のプロセス化学について説明する。

教科書

アナウンスします。

参考書、講義資料等

アナウンスします。

成績評価の基準及び方法

高分子科学全般と重縮合に関するテスト(80%)と演習(20%)

関連する科目

  • CAP.T403 : 高分子化学概論第二
  • CAP.T402 : 高分子物理概論第一
  • CAP.T404 : 高分子物理概論第二

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

有機化学の基礎的素養

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