2016年度 半導体物性特論(材料)   Physics and Chemistry of Semiconductors

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開講元
材料コース
担当教員名
細野 秀雄  真島 豊  平松 秀典 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火5-6(J234)  金5-6(J234)  
クラス
-
科目コード
MAT.C404
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2016年12月14日
講義資料更新日
2016年10月31日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 材料研究者にとって必須な半導体理論を、しっかりとした物理基盤から、材料研究に必要な直観的な理解までを含めた講義を行う。そこで前半5回では、半導体の電子構造の基礎から、半導体のドーピング、フェルミ準位と統計分布関数からPN接合までを取り扱い、中盤5回では、太陽電池、発光ダイオード、電界効果トランジスタなどの半導体デバイスの動作原理の理解を中心に取り扱う。そして、後半5回では、半導体の材料設計のために必要不可欠な電子構造に関して、いくつかのテーマを例としてあげ、実際の研究に役立つよう解説する。
 本講義のねらいは、材料研究者が半導体材料の研究を進めるにあたり基盤となる、半導体の理論・デバイス・電子構造の素養を身につけることにある。

到達目標

【到達目標】 本講義を履修することによって、材料研究者として必須な半導体物性に関する考え方を身につけることができるようになることを到達目標とする。
【テーマ】 材料科学の立場から半導体物性・デバイス・半導体材料設計のエッセンスを概説する。半導体物性物理の詳細を学ぶよりもむしろ、物質科学・材料科学の視点から、身近な電子デバイスの動作原理、構造、評価方法が理解・習得させるよう心がける。そこで、履修に必要な他の関連科目の修得条件は特に設けない。

キーワード

半導体物性、半導体デバイス、新奇半導体創製

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

トピックスは毎回異なります。演習を行います。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 半導体の電子構造 半導体の電子構造について学ぶ
第2回 ドーピング 半導体のドーピングについて学ぶ
第3回 フェルミ準位と統計分布関数 フェルミ準位と統計分布関数について学ぶ
第4回 半導体物理の基礎方程式 半導体物理の基礎方程式を学ぶ
第5回 PN接合 PN接合の成り立ちについて学ぶ
第6回 半導体デバイスの概要 半導体デバイスの概要について学ぶ
第7回 発光ダイオード 発光ダイオードについて学ぶ
第8回 フォトダイオード、太陽電池 フォトダイオード、太陽電池について学ぶ
第9回 バイポーラトランジスタ/電界効果型トランジスタ バイポーラトランジスタ、電界効果型トランジスタについて学ぶ
第10回 光電子分光とその利用 光電子分光とその利用法について学ぶ
第11回 バンドラインナップの重要性 バンドラインナップについて学ぶ
第12回 半導体物質のPN指向性 I. その考え方 半導体物質のp型とn型の成り立ちについて学ぶ
第13回 半導体物質のPN指向性 II. 両極性 両極性半導体物質に付いて学ぶ
第14回 透明半導体の材料設計 (ワイドギャップ物質の特徴と制御) 透明半導体の材料設計と、ワイドバンドギャップ物質の特徴とバンドギャップ制御について学ぶ
第15回 アモルファス半導体 (結晶半導体との比較) アモルファス半導体の成り立ちを、結晶半導体と比較しつつ学ぶ

教科書

以下の参考書のいずれかを参照のこと。

参考書、講義資料等

「半導体の電子物性工学」(裳華房)

成績評価の基準及び方法

半導体物性、デバイス、半導体材料設計に関する理解度を評価する。レポート(100%)で成績を評価する。

関連する科目

  • MAT.A201 : 電気学
  • MAT.C203 : 統計力学(C)
  • MAT.C202 : 結晶とフォノン
  • MAT.C305 : 半導体材料及びデバイス
  • MAT.C306 : 誘電体材料科学
  • MAT.C310 : 材料数理科学
  • MAT.C402 : 量子光物性特論
  • MAT.C414 : 固体科学入門
  • MAT.C507 : 先端デバイス特論

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修条件は特に設けないが,関連する科目を履修していることが望ましい。

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