2021年度 放射性物質環境動態実習   Environmental Dynamics of Radioactive Material

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
原子核工学コース
担当教員名
竹下 健二  松本 義久  相樂 洋  韓 治暎  EL-ASAAD HAMZA KHALID  寺田 宏明 
授業形態
講義 / 演習     
曜日・時限(講義室)
集中講義等   
クラス
-
科目コード
NCL.O512
単位数
3
開講年度
2021年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2021年5月16日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

本授業では、原子力事故及び核テロ等に起因する原子力・放射線災害時放出される放射性物質の大気拡散を計算・解析・評価する集中講義・実習を実施する。妨害破壊行為やRDD (Radiological Dispersal Device) の使用等の核セキュリティ事案発生による放射性物質の小規模拡散から原子力発電所事故等による大規模拡散までを含む環境動態を学習する。講義では、放射性物質放出、大気拡散モデル、水環境動態、生物影響、原子力災害規制体制等、実習では、1) 核テロによる放射性物質の大気拡散 (小規模拡散); 大気拡散のプルームモデルを用いた簡易計算、緊急時現地で素早く拡散評価が可能な計算コードを使った計算・比較、2) 原子力発電所事故による放射性物質の大気拡散 (大規模拡散); 環境線量情報予測システムを使った大気拡散シミュレーション等を、学習する。本授業は、放射性物質の小規模及び大規模の大気拡散に影響する諸因子 (気象条件、放射性核種の種類及び放出条件、地形や都市環境条件等) の特性を定量的に理解、原子力災害時放出される放射性物質の大気拡散に対する迅速な対応能力を修得することを目的としている。また、原子力災害時迅速な住民保護・避難の重要性を計算・評価結果から理解する。

到達目標

本授業を履修することにより以下の能力を修得する。
1) 原子力事故及び核テロ等に起因する原子力災害時放射性物質の大気拡散に対する総合的・体系的な思考・対応能力
2) 原子力災害時迅速な対応に必要な技術能力 (放射性物質の大気拡散放の計算・評価等)
3) 原子力災害時迅速な住民保護・避難の重要性を理解する能力

キーワード

放射性物質拡散、大気拡散、原子力事故、核テロ

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

各実習を実施する前に関連講義を⾏い、実習の⽬的と実習に必要な知識を学習する。各実習は一人一台の実習用ノードパソコンを用いて実施する。各実習後には実習結果をまとめて発表、総合的に考察と議論を⾏う。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 核テロ・原子力事故による放射性物質の放出と拡散 核テロ・原子力事故による放射性物質の放出と拡散の基礎について学習
第2回 放射性物質の生物影響 放射性物質の確率的・確定的影響を理解、外部被ばくと内部被ばくについて学習
第3回 放射性物質の除染 汚染水及び汚染土壌の除染・処理対策を理解
第4回 原⼦⼒・放射線災害対策 我が国の原⼦⼒・放射線災害規制体制を理解
第5回 実習 1: 核テロによる放射性物質の大気拡散 - プルームモデルを用いた大気拡散簡易計算法 プルームモデルを⽤いた⼤気拡散の簡易計算法を学習
第6回 実習 1: 核テロによる放射性物質の大気拡散 - 核テロシナリオ設定と放射性物質の大気拡散簡易計算 核テロシナリオを設定し、簡易計算法を⽤いて放射性物質の⼤気拡散を計算
第7回 実習 1: 核テロによる放射性物質の大気拡散 - 緊急時対応放射性物質の大気拡散簡易計算コードの使用法 HotSpot コードの使⽤法を習得
第8回 実習 1: 核テロによる放射性物質の大気拡散 - 簡易計算コードを用いた放射性物質の大気拡散計算 HotSpot コードを⽤いて核テロシナリオによる放射性物質の⼤気拡散を計算
第9回 実習 1: 核テロによる放射性物質の拡散 - 計算結果の比較分析・評価 (1) 計算結果を⽐較分析・評価、発表・議論資料を作成 (1)
第10回 実習 1: 核テロによる放射性物質の拡散 - 計算結果の比較分析・評価 (2) 計算結果を⽐較分析・評価、発表・議論資料を作成 (2)
第11回 実習 1: 核テロによる放射性物質の拡散 - 発表・議論 (1) 実習結果を発表・議論 (1)
第12回 実習 1: 核テロによる放射性物質の拡散 - 発表・議論 (2) 実習結果を発表・議論 (2)
第13回 実習 2: 原子力発電所事故による放射性物質の大気拡散 - 福島NPP事故による放射性物質の大気拡散・地表沈着 福島NPP事故による放射性物質の大気拡散・地表沈着プロセスを理解
第14回 実習 2: 原子力発電所事故による放射性物質の大気拡散 - 環境線量情報予測システムの使用法 WSPEEDI-II コードの使⽤法を習得
第15回 実習 2: 原子力発電所事故による放射性物質の大気拡散 - 基準シナリオ (福島NPP事故) の放射性物質の大気拡散計算 WSPEEDI-II コードを⽤いて基準シナリオの放射性物質の⼤気拡散をシミュレーション
第16回 実習 2: 原子力発電所事故による放射性物質の大気拡散 - 各自シナリオ (気象条件変更) の放射性物質の大気拡散計算 WSPEEDI-II コードを⽤いて各⾃シナリオの放射性物質の⼤気拡散をシミュレーション
第17回 実習 2: 原子力発電所事故による放射性物質の大気拡散 - 計算結果の比較分析・評価 (1) シミュレーション結果を⽐較分析・評価、発表・議論資料を作成 (1)
第18回 実習 2: 原子力発電所事故による放射性物質の大気拡散 - 計算結果の比較分析・評価 (2) シミュレーション結果を⽐較分析・評価、発表・議論資料を作成 (2)
第19回 実習 2: 原子力発電所事故による放射性物質の大気拡散 - 発表・議論 (1) 実習結果を発表・議論 (1)
第20回 実習 2: 原子力発電所事故による放射性物質の大気拡散 - 発表・議論 (2) 実習結果を発表・議論 (2)
第21回 実習 2: 原子力発電所事故による放射性物質の大気拡散 - 発表・議論 (3) 実習結果を発表・議論 (3)

教科書

特に指定しない

参考書、講義資料等

参考書:
- Steven G. HOMANN and Fernando ALUZZI, “HotSpot Health Physics Codes Version 3.0 User’s Guide,” National Atmospheric Release Advisory Center, Lawrence Livermore National Laboratory, LLNL-SM-636474, 2014.
- 中西千佳, 佐藤宗平, 古野朗子, 寺田宏明, 永井晴康, 武藤重男, “原子力緊急時対応のためのWSPEEDI-IIシステムユーザーズマニュアル,” 原子力緊急時支援・研修センター, 日本原子力研究開発機構, JAEA-Technology 2011-005, 2011.

講義資料:
必要に応じ講義・実習の前及び開始時に資料を配布。

成績評価の基準及び方法

授業中の発言及び参加度 (30%)、実習課題の達成度及 (30%)、実習結果の発表・議論 (20%)、レポート (20%)

関連する科目

  • NCL.O401 : 核不拡散・核セキュリティ学概論
  • NCL.O511 : 核不拡散・核セキュリティ学実習

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

受講生の人数制限を設けている。

このページのトップへ