[講義の概要] 環境化学および地球化学で利用されている化学情報がどのようにして得られるのか。この講義では環境化学,地球化学が対象とするさまざまな試料と,主だった分析手法および実験値の取り扱い方について解説する。
[講義のねらい] 主として環境化学・地球化学の研究に利用される分析手法の原理・使用法およびデータの扱い方を習得することをねらいとする。
本講義を受講することによって以下の能力を習得する。
(1) 環境化学および地球化学で利用されているさまざまな試料について採取方法,前処理方法,分析法の概要を説明できる。
(2) 元素の定性・定量分析法,化合物の分離分析法について説明できる。
(3) 軽元素の同位体比分析について詳細に説明できる。
(4) 実験値の取り扱い方法について説明できる。
環境化学、地球化学、分析化学
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
毎回の講義の最後に、その日の教授内容に関する演習問題に取り組んでもらいます。講義前には配布資料等の通読を行い、事前に疑問点を整理しておいて下さい。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 序論:環境化学、地球化学における試料採取法および分析法の基礎 | 環境化学、地球化学における分析法の要点を説明できる |
第2回 | ガスクロマトグラフィー,液体クロマトグラフィー | ガスクロマトグラフィー,液体クロマトグラフィーについて説明できる |
第3回 | 質量分析法 | 質量分析法について説明できる |
第4回 | 軽元素の元素分析および安定同位体分析 | 軽元素の元素分析および安定同位体分析について説明できる |
第5回 | 実験値の取り扱い1 | 実験値の取り扱いについて説明できる |
第6回 | 実験値の取り扱い2 | 実験値の取り扱いについて説明できる |
第7回 | 期末試験 |
学修効果を上げるため,参考書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
「地球化学実験法」(日本地球化学会監修,田中剛・吉田尚弘 共編,培風館)ISBN978-4-563-04908-9
指定なし
期末試験(50%)、演習(50%)で成績を評価する。
環境化学を履修していること、または同等の知識があること。