2019年度 反応プロセス工学特論   Advanced Reaction Process Engineering

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開講元
応用化学コース
担当教員名
多湖 輝興 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火3-4(S423)  
クラス
-
科目コード
CAP.C424
単位数
1
開講年度
2019年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2019年4月1日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

反応プロセス工学特論では,大学院生(主に大学院1年生)向けの講義として,触媒反応工学の基礎から応用までを取り扱う.
先ず,化石資源から基礎化学物質(化成品原料)合成に適した反応器の概略を理解し,流通式反応器による反応速度の解析法を学ぶ.次に,フィックの法則と拡散による物質移動を理解した後,気固触媒反応について学ぶ.固体触媒細孔内における拡散と反応について理解し,Thiele数と触媒有効係数による触媒評価法を学ぶ.さらに,触媒の活性劣化について,劣化関数の考え方を理解する.

到達目標

本講義を履修することにより,以下の知識と能力を習得する。
1) 化学物質合成と反応器の形状の関係を理解できる
2) 反応速度の解析法を理解できる
3) 細孔内拡散と多孔質触媒内での反応現象を理解できる
4) シーレ数と触媒有効係数を理解できる
5) 触媒劣化現象を理解できる

キーワード

反応工学,反応速度解析,拡散と反応,固体触媒,触媒有効係数,触媒劣化現象

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回の講義の前半で前回のまとめを行う。講義内容の確実な理解と応用力を養うために,講義内容に関した演習を行うと共に,レポートを課す。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 反応工学の基礎 化学物質製造に適した反応器を理解できる
第2回 反応速度解析 反応速度解析法を理解できる
第3回 Fickの拡散法則と拡散現象,気固触媒反応 拡散現象と拡散による物質移動を理解できる
第4回 気固触媒反応(1) 物質移動速度と反応速度 多孔質固体触媒内における物質収支を理解できる
第5回 気固触媒反応(2) 律速段階と反応速度解析 触媒有効係数と反応速度解析を理解できる
第6回 触媒劣化と劣化関数 触媒劣化と劣化関数を理解できる
第7回 気液固反応 気液固反応を理解できる

教科書

講義毎に資料を配布する

参考書、講義資料等

橋本健治著『反応工学』培風館,
Octave Levenspiel "Chemical Reaction Engineering",

成績評価の基準及び方法

課題・演習(50%)、レポート(50%)

関連する科目

  • CAP.C206 : 反応工学第一(均一系)
  • CAP.C306 : 反応工学第二(不均一系)
  • CAP.C411 : 化学工学要論第一
  • CAP.C425 : 生物プロセス工学特論
  • CAP.C443 : 反応分離プロセス特論
  • CAP.C521 : グローバルビジネス化学工学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

その他

反応プロセスの原理,操作,応用展開に関する理解度を評価する演習,レポートで成績を評価する.

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