I 材料の基本的性質を理解するのに必要な構造・状態と物質の諸性質との関連について述べる。
II 1. 力学的性質 2.熱的性質
材料科学は、材料に現れる巨視的性質を内部構造などの微視的な視点を通じて解析し、その知識に基づいて新たな材料の開発や材料の最適な選択法を究明しようとする学問体系であり、材料を原子・分子のレベルから最終製品としての応用のレベルまで、幅広くかつ連続的な視点で捉えることを基本としている。本講義では材料科学的な考え方の基礎を培うことを目的として、金属・有機材料・無機材料の熱的・力学的性質を微視的及び巨視的な視点から概説する。
材料科学、力学的性質、熱的性質
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
各回の学習目標をよく読み、課題について予習・復習を行って下さい。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 材料科学とは | 本講義の目的を理解する。 |
第2回 | 材料の弾性の微視的取扱い-エネルギー弾性、エントロピー弾性、弾性率の異方性 | エネルギー弾性、エントロピー弾性、弾性率の異方性について理解する。 |
第3回 | 材料の弾性の巨視的取扱い-引張弾性率、剪断弾性率、体積弾性率、ポアソン比 | 引張弾性率、剪断弾性率、体積弾性率、ポアソン比について理解を深める。 |
第4回 | 材料の粘性の微視的取扱い-気体、液体の粘性 | 気体、液体の粘性について理解する。 |
第5回 | 材料の粘性の巨視的取扱い-粘性流動 | 粘性流動について理解する。 |
第6回 | 材料の粘弾性の微視的取扱い-擬弾性、熱弾性効果 | 擬弾性、熱弾性効果について理解する。 |
第7回 | 材料の粘弾性の巨視的取扱い-マックスウェル模型、フォークト模型、線形粘弾性 | マックスウェル模型、フォークト模型、線形粘弾性について理解を深める。 |
第8回 | 材料の力学的性質の総括・中間試験 | 材料の力学的性質についての理解を確認する。 |
第9回 | 材料の熱的性質1.熱容量 | 熱容量について理解する。 |
第10回 | 材料の熱的性質2.熱膨張 | 熱膨張について理解する。 |
第11回 | 材料の熱的性質3.熱伝導 | 熱伝導について理解する。 |
第12回 | 材料の熱的性質4.輻射 | 輻射について理解を深める。 |
第13回 | 材料の熱的性質5.熱伝達・対流 | 熱伝達・対流について理解する。 |
第14回 | 材料の熱的性質6.熱応力・蓄熱・熱電変換 | 熱応力・蓄熱・熱電変換について理解する。 |
第15回 | 材料の熱的性質7.エネルギー利用と材料 | エネルギー利用と材料について理解を深める。 |
特になし
参考書:材料科学への招待
授業で扱う資料は、事前にOCW-iにアップする。
評価は小テスト、中間・期末試験により行なう。
履修条件は特に設けないが、関連する科目を履修していることが望ましい。