粘弾性的性質(レオロジー)の基礎を学ぶとともに、実際の材料の成形法との関連性を、計算機演習も行いながら学ぶことにより、材料学で学んできた、力学や熱力学の理解をより深くし、材料物性(特に有機・高分子)およびその成型加工過程について、の総合的な理解を得ることを目的とする。
I 有機材料、高分子材料の成形加工法との関連における基礎を、熱力学、測定法、高分子レオロジー、熱工学の観点から学ぶ。
II 粘性,弾性、粘弾性,複素表示、時間-温度換算性,物性測定法,線形応答理論,について概説する。
III 測定法,熱分析法、先端材料の成形 について概説する。
IV 力学モデルを中心に数値計算法の基礎を概説する。
レオロジー、高分子成形加工、粘弾性、時間温度換算則、線形応答理論
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
各回の学習目標をよく読み,課題について予習・復習を行って下さい。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | レオロジーとは | レオロジーの概要について理解できるようになる。 |
第2回 | 弾性と粘性1 物性値の定義 | 弾性と粘性 物性値の定義について理解できるようになる。 |
第3回 | 弾性と粘性2 測定方法と構造粘性 | 弾性と粘性:測定方法と構造粘性について理解できるようになる。 |
第4回 | 力学モデルと静的粘弾性 | 力学モデルと静的粘弾性について理解できるようになる。 |
第5回 | 力学モデルと動的粘弾性 | 力学モデルと動的粘弾性について理解できるようになる。 |
第6回 | 力学モデルの数値計算 | 力学モデルについて、数値計算により理解を深める。 |
第7回 | ボルツマンの重畳原理 | ボルツマンの重畳原理について理解できるようになる。 |
第8回 | 緩和スペクトルと遅延スペクトル | 緩和スペクトルと遅延スペクトルについて理解できるようになる。 |
特になし
授業で扱う資料は,事前にOCW-iにアップする。
評価は小テスト、期末試験により行なう。
履修条件は特に設けないが,関連する科目を履修していることが望ましい。