【金属材料分野】 金属材料は,同一組成であっても作製時の「プロセス」の違いによって異なる「組織」を持ち,結果として異なる「力学特性」を示す.これらは,平衡論(状態図),速度論(連続冷却変態曲線,恒温変態曲線)および転位論(強化機構)を基に理解される.本分野では,構造用金属材料として広く用いられている鉄鋼材料と非鉄材料の実験を通して,金属材料のプロセス,組織,力学特性の関係を理解する事を目標とする.また,班ごとに与えられた課題テーマについて,課題解決にいたるための試験法や評価法をグループで考え実施し,その成果について英語による発表討論会を行う.
【金属材料分野】 構造用金属材料として広く用いられている鉄鋼材料と非鉄材料の実験を通して,金属材料のプロセス,組織,力学特性の関係を理解する事を目標とする.また,班ごとに与えられた課題テーマについて,課題解決にいたるための試験法や評価法をグループで考えることを通じて,課題解決能力の涵養を目標とする.発表討論会を英語で行うことで,英語プレゼンテーション能力を養うことも目標の一つである.
【金属材料分野】 鉄鋼材料,非鉄材料,状態図,金属組織,導電率,転位の温度とひずみ速度依存性
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
班分け・実験日は,ガイダンスでの担当教員の指示にしたがう
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ガイダンス | 担当教員の指示に従う |
第2回 | 【金属材料分野】 鉄鋼材料①:炭素鋼の熱処理及び鋳鉄のアーク溶解 | 炭素鋼の熱処理と鋳鉄の溶製を行う。 |
第3回 | 【金属材料分野】 鉄鋼材料②:炭素鋼及び鋳鉄の組織観察と硬さ測定 | 炭素鋼及び鋳鉄の組織観察と硬さ測定を行う。 |
第4回 | 【金属材料分野】 非鉄材料①:アルミニウム合金の時効処理と硬さ測定 | アルミニウム合金の時効処理と硬さ測定を行う。 |
第5回 | 【金属材料分野】 非鉄材料②:アルミニウム合金の時効処理と導電率測定 | アルミニウム合金の時効処理と導電率測定を行う。 |
第6回 | 【金属材料分野】 力学特性①:純鉄・純アルミニウムのひずみ速度急変試験 | 純鉄・純アルミニウムのひずみ速度急変試験を行う。 |
第7回 | 【金属材料分野】 力学特性②:鉄鋼材料と非鉄材料の引張試験 | 鉄鋼材料と非鉄材料の引張試験を行う。 |
第8回 | 総合討論・発表会 | 金属材料のプロセス、組織、機械的性質に関する討論及び発表を行う。 |
第9回 | 【金属材料分野】 班別課題実験①:強度‐延性バランスに優れた鉄鋼材料作製のための熱処理(例) | 与えられた課題に対して実験を設定する。 |
第10回 | 【金属材料分野】 班別課題実験②:熱処理した鉄鋼材料の引張試験ならびに各班での考察(例) | 与えられた課題に対して設定した実験を実行する。 |
第11回 | 【金属材料分野】 班別課題実験③:強度‐延性バランスに優れたアルミニウム合金材料作製のための熱処理(例) | 与えられた課題に対して設定した実験を実行する。 |
第12回 | 【金属材料分野】 班別課題実験④:熱処理したアルミニウム合金材料の引張試験ならびに各班での考察(例) | 与えられた課題に対して設定した実験を実行する。 |
第13回 | 【金属材料分野】 班別課題実験のまとめと発表討論会の準備 | 発表討論会の準備を行う。 |
第14回 | 【金属材料分野】 発表練習ならびに質問対策の検討 | 発表練習ならび質問対策を行う。 |
第15回 | 英語による発表会 | 英語による発表会を行う。 |
金属工学総合実験(東京工業大学)
特になし。
出席とレポート
特になし