2016年度 セラミックス実験第一   Ceramics Laboratory I

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開講元
材料系
担当教員名
矢野 哲司 
授業形態
    
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-8(S7-204,209)  木5-8(S7-204,209)  
クラス
-
科目コード
MAT.C350
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

人間生活に深いかかわりのある環境・感性材料セラミックスの作製と物性評価に関する『基礎実験』を行って,環境・感性セラミックス材料の概念や実験方法を理解した後、履修者自らが立案する『アドバンス実験』を行う。また、その結果をまとめ討論を行う.更に、実験を遂行するための安全教育・報告や発表の方法・コンピューター実習、セラミックス材料の基礎的な解析手法などについても,講義形式で学ぶ.

到達目標

【到達目標】 本講義を履修することによって,独創的な問題意識・企画力・実行力・表現力に富む有為な材料研究者となるための基礎を修得することを本講義の目的としている.

キーワード

環境セラミックス材料 完成材料 ガラス 釉薬

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

全期間を通してグループで実験を進める。基礎実験では各回ごとの課題実験をグループで進め、得られたデータについて時間内に議論、整理、報告する。アドバンス実験では、グループ単位で計画を立案し、教員のアドバイスのもと、最終日の成果発表に向けて実施、データ整理、発表準備を進める。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 実験を行うための基礎講義(環境材料・感性材料) 講師より環境材料、感性材料に関する基礎的な講義を受け、その内容と本実験の構成・維持を理解する。
第2回 実験を行うための基礎講義(安全教育・報告や発表・材料物性の基礎解析) 実験を行う上での安全教育を受講し、またデータの整理報告書の作成方法、発表の仕方、材料物性の解析方法の基礎を学ぶ。
第3回 環境材料基礎実験1:光触媒の合成と評価(酸化チタン薄膜の合成) 酸化チタンを用いた光触媒の合成法および材料の評価方法を学ぶ。
第4回 環境材料基礎実験2:光触媒の合成と評価(光触媒活性の評価) 光触媒能を評価する手法とデータの取り扱い方法を学ぶ。
第5回 感性材料基礎実験1:ガラスの発色 ガラスの発色について評価する方法を学ぶ。
第6回 感性材料基礎実験2:釉薬の色彩 釉薬の示す色彩について評価する方法を学ぶ。
第7回 感性材料基礎実験3:ガラスや釉薬を使った発色試験片の作製 ガラスや釉薬を使った発色材料の合成方法を学ぶ。
第8回 感性材料基礎実験4:ガラスや釉薬を使った発色試験片の評価 ガラスや釉薬を使って作成した発色試験片の評価方法、データ整理の方法を学ぶ。
第9回 アドバンス実験の計画立案と検討 アドバンス実験の内容を企画し、計画書を作成する。
第10回 アドバンス実験2:グループ毎の実験計画のプレゼンテーションと討論 作成した実験計画を皆の前で発表し、内容について詳細をチェックする。
第11回 アドバンス実験3:グループ毎の実験(釉薬の調合と合成) 立てた実験計画に従って釉薬を調合する。
第12回 アドバンス実験4:グループ毎の実験(調合釉薬の評価) 調合した釉薬の評価方法を学ぶ。
第13回 アドバンス実験5:グループ毎の実験(調合釉薬を使った発色試験片の作製と評価) 釉薬を使って作成した試験片の作製方法と評価方法を学ぶ。
第14回 アドバンス実験6:グループ毎の実験結果のまとめと議論、プレゼンテーションの準備 得られた発色試験片に関するデータの整理とまとめを行い、プレゼンテーションへの準備を行う。
第15回 発表討論会:アドバンス実験の成果発表 皆の前で得られた実験成果を発表し、議論を深める。

教科書

教科書:「セラミックス実験2018」東京工業大学材料系材料コース編

参考書、講義資料等

参考書:『セラミックス基礎講座1セラミックス実験』 東京工業大学無機材料工学科編 内田老鶴圃
     この他に,補足用のプリントも配布する.

成績評価の基準及び方法

すべての講義・実験・発表会に出席し,提示された課題を遂行すること.課題は指定の様式・内容を伴ったものを提出し受理されること.以上の用件を満たせば,提出されたレポートの内容,実験・発表会の取り組み態度などにより総合的に評価する.

関連する科目

  • MAT.C205 : セラミックス概論
  • MAT.P215 : 無機化学
  • MAT.P204 : 物理化学(化学熱力学)

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

1,2年次にセラミックスに関する基礎知識を習得していることが望ましい。

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