本講義は高分子科学の入門であり、高分子の合成、構造および物性および高性能、機能性高分子や生体高分子について概説する。
本講義を履修することで次の能力を修得する。
1.高分子合成における基本的な反応を説明できる。
2.高分子の構造を説明できる。
3.高分子溶液の基本概念を説明できる。
4.構造と物性の関係を説明できる。
5.高分子の各種性質を述べることができる。
6.高性能、機能性高分子について説明できる。
7.生体高分子について説明できる。
高分子、構造、合成、物性、高性能高分子、機能性高分子、天然高分子、生体高分子
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
スライドを利用し、各項目を説明。
毎回の授業で出席を取ります。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 概論 | 高分子の種類、歴史および代表的な高分子の概要を学ぶ。 |
第2回 | 高分子の分子構造 | 高分子の化学構造、幾何学的な構造、コンフィギレーションについて学ぶ。 |
第3回 | 高分子の固体構造 | 高分子の微細組織、結晶度、結晶構造、単結晶および高分子の構造と力学的性質の関係を学ぶ。 |
第4回 | 高分子溶液 | 高分子の溶液中の挙動、両端間距離、回転半径、光散乱、溶液の熱力学的な性質について学ぶ。 |
第5回 | 分子量測定 | 分子量と分子量分布、質量分析法、ゲルパーミエションクロマトグラフィー、粘度法について学ぶ。 |
第6回 | 高分子合成(重縮合、重付加、付加縮合) | 重縮合、重付加、付加縮合の反応と代表的な高分子について学ぶ。 |
第7回 | 高分子合成(ラジカル重合) | ラジカル重合の反応機構、反応速度、共重合について学ぶ。 |
第8回 | 高分子合成(イオン重合) | アニオンとカチオン重合、配位重合、リビング重合につてい学ぶ。 |
第9回 | 第1回から第8回までのまとめと中間試験 | 第1から8回までの内容について中間試験し、理解の内容を確認する。 |
第10回 | 高分子の各種性質 | 力学的性質、応力緩和、クリープ、粘弾性モデル、ゴム弾性について学ぶ。 |
第11回 | 高分子の各種性質 | 熱的性質、光学的性質、電気的性質について学ぶ。 |
第12回 | 高性能高分子 | 高分子の成形、耐熱高分子、高強度・高弾性高分子などについて学ぶ。 |
第13回 | 機能性高分子 | 汎用プラスチックの高性能化、複合材料、導電性, 吸水ポリマー、生分解性およびプラスチックのリサイクルなどについて学ぶ |
第14回 | 高分子の反応と生体高分子 | 高分子の官能基反応、多糖類、タンパク質、DNA、RNAについて学ぶ。 |
第15回 | まとめ | 全体のまとめ |
講義中にプリント配布。
高分子学会編 基礎高分子科学
高分子学会編 基礎高分子科学演習編
期末試験(45%)と中間試験(45%)および出席(10%)
特になし。
坂井悦郎
esakai[at]ceram.titech.ac.jp ,03-5734-3368
メールで事前に確認すること。