2016年度 医療機器開発概論   Developmental Instrumentation for Medicine

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開講元
メカノマイクロ工学専攻
担当教員名
澄田 政哉  蜂屋 弘之  依田 潔  進士 忠彦  吉川 史郎  斉藤 吉毅  川嶋 健嗣  沖野 晃俊  井出 勝久  髙山 俊男 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
集中講義等   
クラス
-
科目コード
ZII.L402
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
3-4Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

学内だけではなく産学官から講師を招き,医療機器開発について講義する.講義には,技術面だけでなく医療法令,規制,特許制度,医療倫理,医療をとりまく社会情勢など非技術的な話題も含まれる.医療機器開発の実例として,手術ロボット,人工透析装置,人工心臓,内視鏡,大気圧プラズマ殺菌滅菌装置,超音波診断装置のための先端技術と開発過程を紹介する.

先端技術だけでは医療機器は開発できない.本講義のねらいは医療機器を開発するうえで重要なことは何かを理解し,そのための知識を身につけることである.

到達目標

医療機器開発に先端技術がどのように応用されるかを理解する.
先端技術だけでは医療機器は開発できないことを理解する.
将来医療機器開発者になるために必要な,医療法令,規制,特許制度,医療倫理,医療をとりまく社会環境などの技術以外の知識も身につける.

キーワード

手術ロボット,人工透析装置,人工心臓,内視鏡,大気圧プラズマ,超音波診断,医療法令,医療規制,特許制度,医療倫理

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

本講義はオムニバス形式で講義する.1回を3時間とし10回実施する.下記の講義計画は順不同.

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 医用ロボティクス 力覚を有する手術支援ロボットの開発(川嶋 健嗣,東京医科歯科大学) 1)医療機器を開発する上で課題となる認証の仕組みを理解する. 2)手術支援ロボットの現状と今後の動向を理解する.
第2回 大気圧プラズマの医療関連応用(沖野 晃俊,東京工業大学) 低温プラズマを用いた新しい医療応用を考える.
第3回 開発薬事、特許、医学研究倫理(澄田 政哉,旭化成メディカル) 日本の医療機器法規制,法令検索方法,特許,医学研究倫理の基礎知識を習得する.
第4回 放射線治療物理の歴史と今後の展望(依田 潔,エレクタ) 放射線治療物理の歴史を学ぶ.放射線治療の現在の問題点と今後の展開を理解する.
第5回 医療機器の開発について(斉藤 吉毅,オリンパス) -内視鏡の開発 (消化管癌に対する手術のイノベーション)ー 医療産業の概要の理解と医療機器の開発に必要な法規制などの概要を理解する.
第6回 透析器の移動現象に着目した性能評価(吉川 史郎,東京工業大学) 中空糸膜型透析器の移動現象に着目した性能向上のための新たな設計法を提案する.
第7回 心臓移植と人工心臓(進士 忠彦,東京工業大学) 心臓移植の限界を理解する. 人工心臓の構造と働きを理解する.
第8回 目標に応じた手術機器の最適設計(高山 俊男,東京工業大学) 医療器具の開発において目標設定が大事であることを理解する.
第9回 医用超音波技術(蜂屋 弘之,東京工業大学) 波動の物理的基礎について確認しておく.
第10回 研究者として知っておきたい試験や製品にかかわる規格・基準の基礎知識(井出 勝久,医薬品医療機器総合機構) 大学院生として,また卒業後の進路(研究者,開発者,臨床家など)に応じて必要となる医療機器に関する製品・試験の規格基準を考える.

教科書

特になし

参考書、講義資料等

必要に応じて資料配布

成績評価の基準及び方法

講義中に理解度確認を実施またはレポート

関連する科目

  • ZII.L401 : 医歯工学概論

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特なし

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