医歯工学に関わる基礎的事項を医歯学,工学の両面より論じる.
具体的には,次の内容を講義する.
1.医療を支える医学の特殊性,医療における診断の概要,治療方法の概要ならびに医療における倫理面の問題と対応方法について医学的立場より論じる.
2.医歯工連携による医療機器開発を問題点を含め,具体例に基づき論じる.
3.放射線物理学・工学の立場から,診断・治療などの医療分野における放射線の利用について論じる.
これらの講義を通じて,医療に貢献できる工学とはどうあるべきかを理解する.
本講義を履修することによって以下の知識と能力を修得する.
1.医歯工連携に必要となる医療の一般論に対する知識と倫理面を含めた要件を理解できる能力
2.医歯工連携の意義,可能性とともに医療に求められる要求の厳しさも理解できる能力
3.放射線の医療応用における物理工学的基礎を理解する能力
医療倫理,医歯工連携
専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
1回3時限×5回で講義を行うことを予定しているが,平成28年度の詳細は未定,下記の授業計画では,順番は変更になる可能性あります.
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 医歯工連携による医療機器開発の推進法 | 医歯工連携の意義や魅力とともに医療に求められる要求の厳しさを理解できる. |
第2回 | 医学概論・総論,医療における死生観,医療の法規制 | 医学・医療の一般的知識について修得し、医療の特殊性を理解できる. |
第3回 | 診断学総論,治療学総論,日本の医療の問題点 | 医療における診療プロセスと日本の医療の問題点を理解できる. |
第4回 | 医療における自己決定,医療倫理,医療におけるバイアス | 医療が抱える社会倫理的な問題とバイアスについて理解できる. |
第5回 | 放射線の医学応用における物理工学的基礎と応用例 | 具体的な応用例,技術を理解できるとともに,放射線の医学利用のメリット,デメリットを考察できる. |
特になし
各講義で資料を配布する.
各講師が講義中に小テストを実施する.
特になし