2016年度 環境分解化学論   Chemical Decomposition for Environmental Protection

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開講元
化学環境学専攻
担当教員名
馬場 俊秀  本倉 健  畑中 重人  坂本 康治 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火7-8(G113)  
クラス
-
科目コード
ZIG.E431
単位数
1
開講年度
2016年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

日本の一次エネルギーの40%を占める石油を中心に、エネルギーの現状と将来展望を講ずる。将来型エネルギーとしての非在来型石油、GTL、シェールガスやバイオマス燃料を学ぶとともに、水素・燃料電池、CO2貯留・変換等の地球温暖化防止技術を学ぶ。
エネルギーの基幹である石油を中心に、様々な角度から環境問題について考える機会を与える。また、産業界の問題解決への取り組みや開発技術について講述し、環境問題に対する正確な知識と基礎的判断能力を養成するとともに、各自の環境保全意識を高揚する。講義の題材として、LCA 等の新たな解析手法等の技術者として役に立つ知識を豊富に盛り込むことにより、社会に役立つ技術者養成講座という一面も担う。
本講義ではさらに、医薬品製造を題材に、創薬化学とプロセス化学の違いを明確にし、グリーンケミストリーの意義と実践を講述する。また、目的化合物だけを合成する技術、化学合成が難しい化合物を合成する技術を例示する。
 環境に負荷をかけずに目的化合物を選択的・効率的に合成するためには、選択的反応の開発、効率的な合成戦略の立案、無駄の少ない反応条件の選択が重要であることを学習する。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1) 様々な角度から環境問題について考えることができる。
2) 環境問題に対する正確な知識・基礎的判断能力、および高い環境保全意識を身に付ける。
3) 石油や燃料電池に関する肌感覚の知識を身に付ける。
4) グリーンケミストリーの目的を理解し、その行動指針を説明できる。
5) グリーンケミストリーの評価指標の定義を理解し、原子効率を計算できる。
6) 合成戦略の重要性を理解し、効率的な合成経路を立案できる。

キーワード

石油エネルギー、地球温暖化、グリーンケミストリー、原子効率

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

授業は講義と簡単な実験から構成する。石油や燃料電池を実際に取り扱うことにより、理解するだけではなく、肌感覚の知識を身につける。講義資料の配布と説明も行う。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 環境分解化学論への導入 環境分解化学論について概要を理解する
第2回 石油エネルギーの現状と将来像; 原油の蒸留実験 石油エネルギーの現状と将来像を理解する
第3回 オイルシェール、バイオマス、シェールガス等の新エネルギー開発; オイルサンドからのビチューメン抽出実験 オイルシェール、バイオマス、シェールガス等の新エネルギーについて理解する
第4回 地球温暖化防止技術; 燃料電池の発電実験 地球温暖化防止技術について理解する
第5回 グリーンケミストリーと原子効率 環境に配慮した合成技術を理解する
第6回 選択的合成法の研究開発 選択的合成法を開発する研究手法を理解する
第7回 難合成化合物の合成戦略 合成戦略の重要性を理解する
第8回 触媒による二酸化炭素の変換反応 二酸化炭素の有用物質への変換の現状を理解する

教科書

特に指定しない

参考書、講義資料等

講義毎に配布する

成績評価の基準及び方法

到達度をレポートにより評価する

関連する科目

  • CAP.I416 : 環境調和触媒
  • ZIG.E430 : 極微量物質論

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

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