本科目の授業時間は効果的にメッセージを伝える技術、すなわち姿勢、アイコンタクト、声の抑揚、メモ帳の使用等、の修得に費やされる。また、プレゼンテーションの構成や、視覚的効果をいかに作成し利用するかについても紹介する。本科目は少人数の進度別クラスを採用している。最終のプレゼンテーションでは、自身の現在の研究テーマからトピックを選ぶことが推奨される。
本科目の主なねらいは、英語で発表する技術を練習し、向上させる機会を学生に提供することにある。
本科目を履修することによって次の能力を修得する。
1) テクニカルペーパーを紹介するプレゼンテーションを巧みに、そして興味深く行うことができる。
2) 目的や聴衆によってプレゼンテーションを変えることができる。
3) ある企画や課題に対して英語のみで他の学生と協働して最良の解決法を話し合い、それをチームとして発表できる。
プレゼンテーション、公的な場でのスピーチ、創造性
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
初回に各学生のレベルチェックを行う。学生は積極的に授業に参加し、あらゆる機会を捉えて自身のスキルを高めることが求められる。授業時間の大半は、学生自身のプレゼンテーションと、それに引き続く学生間のコメント・質疑応答に費やされる。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | インタビュー、自己紹介、オリエンテーション | 講義の概要を理解すること。 |
第2回 | ディスカッション:公の場でプレゼンや話をしたとき、どのような経験をしたか?プレゼンの目的とは?論文の目的とは?論文とプレゼンはどのように異なるのか?用いられる言語はどのように異なるのか? | プレゼンの目的を理解し、プレゼンが科学論文とどのように異なるか説明できること。 |
第3回 | プレゼンの基本構造:科学的なこと以外の何か、たとえば楽器の演奏法やスポーツ、料理の仕方などを説明する。 | 基本的な英語と日本語の構造の違いを理解すること。 |
第4回 | 比較による販売プレゼンテーション | 良い点を強調し、悪い点を目立たせない説明ができること。 |
第5回 | 文法を巧みに使って焦点を合わせる。学生による最初の研究発表と、それに引き続くコメント、質問、フィードバック。 | 文法上のニュアンスの違いが、言葉の意味にどのように影響するか理解すること。 |
第6回 | グループワーク企画の紹介と問題の分析。学生による研究発表と、それに引き続くコメント、質問、フィードバック。 | 共同で、ある課題の解決法を模索し、話し合いを通じて、最良のアイディアを見つけられること。 |
第7回 | 学生による研究発表と、それに引き続くコメント、質問、フィードバック。 | 他者の発表にフィードバックを与え、技術的な質問をできること。 |
第8回 | 学生による研究発表と、それに引き続くコメント、質問、フィードバック。グループワーク企画:ブレインストーミング、解決法の発見、プレゼンの計画。 | 共同で企画のプレゼンを計画できること。新しい立案のテクニックを使えること。 |
第9回 | 学生による研究発表と、それに引き続くコメント、質問、フィードバック。グループワーク企画:グループ1による発表。 | 過去の講義で学んだ様々な技術について、より習熟すること。 |
第10回 | 表現法を改善する1。メッセージを単純化する1。グループワーク企画:グループ2による発表。 | 過去の講義で学んだ様々な技術について、より習熟すること。 |
第11回 | 表現法を改善する2。メッセージを単純化する2。実践練習を行う。 | 過去の講義で学んだ様々な技術について、より習熟すること。 |
第12回 | 学生による研究発表と、それに引き続くコメント、質問、フィードバック。 | 過去の講義で学んだ様々な技術について、より習熟すること。 |
第13回 | 学生による研究発表と、それに引き続くコメント、質問、フィードバック。 | 過去の講義で学んだ様々な技術について、より習熟すること。 |
第14回 | プレゼンテーションテスト第1部。学生は最後のプレゼンテーションを行い、以下の評価方法に基づいて評価される。 | 過去の講義で学んだ様々な技術を活かして、興味深いプレゼンテーションを巧みに行えること。 |
第15回 | プレゼンテーションテスト第2部。学生は最後のプレゼンテーションを行い、以下の評価方法に基づいて評価される。 | 過去の講義で学んだ様々な技術を活かして、興味深いプレゼンテーションを巧みに行えること。 |
特定の教科書は用いない。本科目はアイディアや創造性、実践的なプレゼンテーションスキルの涵養に重きを置いている。
ハンドアウトが配られることがある。
最後の2回で行われる最終発表において、テクニカルペーパーの発表を適切に準備し、他人の興味を惹くやり方で上手にプレゼンテーションできるか、によって評価される。また、個々の学生が毎週、授業に真剣に取り組み、積極的に関与しているか、という点も評価される。
本科目と情報生命グローバルプレゼンテーションBは開講学期が異なるが同一内容なので、両科目をともに履修することはできない。また、情報生命博士教育院の異文化コミュニケーション科目の履修は原則的に1学期に1科目までしか認められない。