【概要】
本講義では,関連する分野での大課題を与え,その大課題の下での問題発見から研究課題設定までを行わせる。この過程を通して,創造思考の方法と研究計画書の書き方を学ばせる。また,課題発表会を通して,発表の仕方に関わるスキルを学ばせる。
【ねらい】
修士論文研究に入る前に研究のmethodology を習得し、基礎的能力を養成する。また、具体的な課題を通して議論する中で,他人や社会とのコミュニケーションが図れ,国際的に活動できる能力を育成する。
研究を行う際に必要な能力とスキルを理解して修得し,それらを修士論文研究を効率的・効果的に実施するために応用できる。
課題発見能力,課題設定能力,課題解決能力,成果発表能力
専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義と受講生発表を組み合わせて進め,最終回には課題発表会を開催します。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 授業全体説明、研究に必要な能力に対する理解度調査 | 研究に必要な能力 |
第2回 | 研究に必要な能力に対する理解度調査結果に基づく議論 | 研究に必要な能力の分類 |
第3回 | 研究に必要な能力についての総括 | 研究に必要な能力の体系化 |
第4回 | 研究課題設定について | 課題の発見・探求・設定能力 |
第5回 | 統計変動、誤差等について | 統計変動と誤差の概念 |
第6回 | 大課題Ⅰ「2030年のエネルギー戦略」の説明と議論 | 日本のエネルギー事情の概要 |
第7回 | 大課題Ⅱ「安全安心な原子炉開発戦略」の解説と議論 | 原子力研究開発の現状の概要 |
第8回 | 大課題Ⅲ「放射線等利用の促進戦略」の解説と議論 | 放射線利用の現状の概要 |
第9回 | 研究計画調書作成についてⅠ:一般論 | 研究計画調書作成の注意点 |
第10回 | 研究計画調書作成についてⅡ:具体例 | 研究計画調書作成の注意点 |
第11回 | 研究計画調書の改善Ⅰ:半数の学生の発表と改善コメント | 研究計画調書作成の具体的注意点 |
第12回 | 研究計画調書の改善II:残り半数の学生の発表と改善コメント | 研究計画調書作成の具体的注意点 |
第13回 | 課題発表会資料作成について | 発表PPTの作成方法 |
第14回 | 課題発表会Ⅰ | プレゼンテーション能力 |
第15回 | 課題発表会Ⅱ | プレゼンテーション能力 |
なし
授業で講義資料を配付する。
数回の小レポート(約60%)、課題発表会(約40%)
なし
居室:大岡山北実験棟4(内線:3297)
iga[at]nr.titech.ac.jp (井頭政之教授)
10:00-17:00
事前にメールでアポイントメントをとること。