感情は個人的な経験としても生じる。しかし複数の人々が存在する状況では、感情はメディアや情報といった社会的な役割をも果たしうる。この授業は、感情がそのような社会的文脈でどのような役割を果たすかの探索を試みる。
受講生はグループおよびクラスでの議論を通して、社会的な文脈で感情が持ちうる様々な意味を探索していくことを期待されている。受講生は感情および関連する話題に関して基本的な知識は学ぶが、この授業は知識の習得に重点を置かない。受講生はこれまであまり考えてこなかったような文脈における感情が持つ意味について理解を広げかつ深めることを期待されている。
✔ 該当する | 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容) |
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担当教員は民間企業の社員として勤務経験があり、本講義で扱う職場でのマネジメントに関する話題にその経験が役立っている。 |
感情, 社会心理学, 共感, 情動伝染, 職場, 社会関係資本
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
知識を学ぶことより、トピックについてクラスで考え議論を深め発展させることに重点を置く。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション+ガイダンス | 授業の内容や進め方について説明をする。 |
第2回 | 感情の心理学的基礎 | 感情という現象を心理学的に理解する |
第3回 | 情動伝染 | 情動伝染と呼ばれる現象について理解し、社会的文脈における意味を考える。 |
第4回 | ネットワークインテリジェンス | ネットワークインテリジェンスの中での感情情報の役割について理解する。 |
第5回 | 共感 | 共感の概念について考える |
第6回 | 感情と集団行動 | 感情が集団の行動の中で果たす役割について考える。 |
第7回 | エモーショナルインテリジェンス | エモーショナルインテリジェンスの考え方を整理し社会的な意味を考える。 |
第8回 | 職場の感情的雰囲気 | 職場で共有されている感情と、職場でのパフォーマンスや主観的な評価との関係を理解する。 |
第9回 | 感情と信頼 | 人が人を信頼することと感情との関係を考える。 |
第10回 | フィールドワーク: 感情的経験 | 実社会の中で見つけられる感情的経験について記録しレポートする。 |
第11回 | 学びにおける感情 | 学びの中での感情経験について考える。 |
第12回 | 社会関係資本と感情 | 社会関係理論の基本的な考え方と、感情との関係を考える。 |
第13回 | 感情と社会規範 | 社会規範に対して感情が果たしている役割を考える |
第14回 | 感情的経験の経済学 | 感情経験の経済的価値に関して実験的に思考していく。 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特になし。
必要に応じて授業中またはOCWi経由で資料を配布する。
授業への参加: 60%
レポート: 40%
特になし。