2016年度 歴史と経済   Historians and Economists

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開講元
経営工学コース
担当教員名
山室 恭子 
授業形態
講義 / 演習     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(W932)  木5-6(W932)  
クラス
-
科目コード
IEE.B406
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
2016年9月14日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 経済学の素養を踏まえつつ、その方法をどう現実社会に応用するかをテーマとし、グループワークとディスカッションに慣れつつ、そのベースとなる読書力・思考力を鍛えるための双方向型講義である。
 ねらいは以下の2点である。
1.歴史と経済に関する知見を深めつつ、それを自らの思考で鍛え直して他者に伝達する力を養う。
 ……講義時間内におけるグループワークとプレゼンテーションの実践による。
2.読書力、とりわけ世界史・日本史と経済について幅広く書籍を渉猟する濫読力を身に付ける。
 ……講義時間外における各自の読書体験を受講者同士がサイトで共有することによる。
 講義の設計は、学部授業の「社会と経済」と基本的に同一であるが、同じテーマのグループワークであっても、情報収集力や議論の構築において、より上級の練度の高い達成が得られる。そのため学部から継続して受講した場合にも、自らの成長が実感できるはずである。

到達目標

 上記に対応し、以下の2点から構成される。
1.限られた時間内に論点を整理してコンセプトを立て、説得的なプレゼンテーションを組み立てられるようになる。
2.バラバラの知識でなく、自らの軸を意識して体系的に情報の取捨選択ができるようになる読書力・情報蒐集力を会得する。

キーワード

読書力 グループワーク 論理構成力

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

 以下の2つのフェイズから構成される。
1.講義時間内……毎回メンバーが変わる4名程度の班に分かれ、与えられた資料にネット検索で情報を追加しつつ、グループディスカッション。結果を全班が発表し相互評価する。時間内に結論を出すトレーニングが目的である。
2.講義時間外……貸し出し自由の書棚から、好きなだけ何冊でも持って帰って濫読。仲間に勧めたい本かどうか、☆の数による採点とコメントで受講者専用に立てたサイトにフィードバックする。ひとりの読書体験を全員で共有するための独自のシステムである。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 ガイダンス 講義への参加のしかた 課題図書閲覧 ID配布など
第2回 伝え上手になろう キーワードは SUCCESs! ねらいをしぼるのが重要
第3回 自由?平等? 思考タイプを自己診断 4つの象限 あなたは何型?
第4回 サンデル教授に正義を習う 5人を救うために1人を犠牲にする?
第5回 それをお金で買いますか? 行きすぎのCMにどんなロジックでNO!と言う?
第6回 人でなしの経済学者 人命は地球より重い? 私の体は私のもの? 経済学的理屈
第7回 政策を立案してみる やたら禁止すると、いろんな弊害が生まれます
第8回 お金の沙汰も人次第 アンカリングやフレーミング、人を誤らせるいろんな罠のタイプ
第9回 人生設計の経済学 背の高さと生涯賃金の関係は?
第10回 医療統計から分かること 経済力よりたいせつな寿命や健康
第11回 資本主義の終焉? 社会は定常状態を目ざすのか?
第12回 歴史学withゲーム理論 胡椒商人は代理人の裏切りをどう防いだか?
第13回 東京R不動産 自分の住まいは自分でカスタマイズ!
第14回 就職前に知っておきたい8つのこと 世の中のしくみ、ここは押さえて社会へ
第15回 総括 本読みとグループディスカッションの達人たりえたか?

教科書

毎回、プリントで配布します。

参考書、講義資料等

全70余冊のブックリストを用意します。すべての書籍は複数冊準備。1週間以内返却の約束で貸し出し自由。浴びるほどに本を読む贅沢を堪能してください。

成績評価の基準及び方法

グループワークとプレゼンテーションへの貢献 50%
読書サイトへのコメント投稿による経験蓄積 50%

関連する科目

  • なし

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

なし

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