2019年度 計量経済学特講   Advanced Topics in Econometrics

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開講元
経営工学コース
担当教員名
樋口 洋一郎 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(W9-626)  木1-2(W9-626)  
クラス
-
科目コード
IEE.B434
単位数
2
開講年度
2019年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2019年9月19日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

計量経済学において扱われるデータの性質は近年、その大量化だけでなく、時系列方向への拡張、空間的方向への拡張など、多次元化が進行しており、それらを効率的に扱うための数学的基礎を固めなければならない。そのうえで、近年計量経済学が挑戦している種々の分野について学習を蓄積しなければならない。この講義においては、行列代数と偏微分の方法を基礎として、種々の分野から、特定の分野を選択し、その分野の先端技術と知見について学習する。以下においては、空間的データを扱う分野についての学習を行う。

到達目標

統計学及び計量経済学にもちいる行列代数及び行列による偏微分を学習し、計量経済学の空間関連データの分析の基礎力を付ける。計数データの分析の諸方法を学び、国際貿易や人口移動などの空間的相互作用データの計量分析への応用における長所短所を明らかにする。また、地点や地域に関するデータの分析に近年用いられるようになった空間的自己相関モデルについて学習し、一般的応用例などを学び、さらに空間的相互作用データの分析への応用も考察する。

キーワード

行列代数、 行列による偏微分、 空間データ、 計数データ、 重力モデル、 国際貿易、 人口移動、 空間的相互作用データ、 空間的自己相関モデル

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義時間を、予定された教授内容についてハンドアウトに沿って説明される。また、宿題として小テストが課せられる。宿題の回答説明は次回行われる。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 はじめに 特になし
第2回 行列代数と行列による偏微分 行列偏微分に関する練習問題(1)
第3回 計数データの分析:単変量離散分布による回帰(二項分布,ポアソン分布) 行列偏微分に関する練習問題(2)
第4回 計数データの分析:単変量離散分布による回帰の拡張 関連練習問題(1)
第5回 計数データの分析:多変量離散分布による回帰
第6回 計数データの分析:モデルの同定 関連練習問題(2)
第7回 空間的相互作用の分析:国際貿易や人口移動の計量分析
第8回 空間的相互作用の分析:空間的相互作用モデルの構造と特徴 関連練習問題(3)
第9回 空間的相互作用の分析:重回帰分析の応用
第10回 空間的相互作用の分析:単変量離散分布モデルの応用 関連練習問題(4)
第11回 空間的相互作用の分析:多変量離散分布モデルの応用
第12回 空間的相互作用の分析:モデルの同定 関連練習問題(5)
第13回 空間計量経済学:空間的自己相関モデル
第14回 空間計量経済学:空間的自己回帰モデル 関連練習問題(6)
第15回 空間的相互作用分析への空間計量経済学モデルの応用

教科書

特になし

参考書、講義資料等

講義資料は随時配布
ジュセッペ・アルビア(2016) 「空間計量経済学入門」勁草書房

成績評価の基準及び方法

小テストまたは宿題70%、期末レポート30%で成績を評価する。

関連する科目

  • IEE.B207 : 計量経済学第一
  • IEE.B301 : 計量経済学第二
  • IEE.B336 : 応用計量経済学
  • IEE.B405 : 上級計量経済学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修済み科目
IEE.B207 : 計量経済学第一  IEE.B301 : 計量経済学第二  IEE.B336 : 応用計量経済学  IEE.B405 : 上級計量経済学
大学院生はIEE.B405 : 上級計量経済学の単位を必ず取得していること

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