2016年度 技術と知的財産のマネジメント   Management of Technology and Intellectual Property

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開講元
経営工学コース
担当教員名
田中 義敏 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火5-6(W936)  金5-6(W936)  
クラス
-
科目コード
IEE.C532
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2016年5月27日
講義資料更新日
2016年4月7日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では、理工系大学院生に必要な知的財産権制度の理解を促し、卒業後に将来直面する知的財産権の課題に対し知的財産マネジメントの適切な意思決定ができるための基本的な知識を習得する。このために、現実の企業活動で知的財産マネジメントがどのように行われているかの事例も提供する。また、大学院で進めている自らの研究課題に関連して、特許情報検索および分析を試み、特許情報から得られる技術情報を研究活動に活用し研究成果の拡大に利用するとともに、更に、研究成果を特許出願につなげていくプロセスを概観する。

到達目標

本格的なグローバル経済へ向かい経営資源および企業活動の再構築が進められており、その一環として、知的財産の創造、保護、活用という正のサイクルを構築し、国際競争力向上のための独自の知財戦略の策定が求められている。将来理工系人材として活躍する修士課程の学生に対し、自らの研究成果の知的財産価値を理解し、これを保護するための知識を習得することを目標とする。

キーワード

技術、知的財産、知的財産戦略、知的財産情報、知的財産マネジメント

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

まず、知的財産を巡る現状認識、知的財産行政の現状と課題の理解から、今日社会が抱える知的財産上の問題を把握する。また、技術の創造、保護、活用というサイクルの中で、技術と知的財産がどのようにマネジメントされているかを世界の先進企業における知的財産活動の例から理解し、特に、技術の標準化と知的財産の関係について理解する。知的財産権制度のもとでは多くの知的財産情報が公開されるが、これらの情報を如何に分析し管理活用していくかは、企業における技術のマネジメントと密接に関連している。知的財産情報の分析を理解したうえで、知的財産戦略の策定手法を学び、さらに、産業分野ごとの特殊性を理解したうえで知的財産戦略策定の演習を通して実践的な技術と知的財産のマネジメント手法を身につける。
各回の授業内容をよく読み、課題を予習・復習で行ってください。
毎回の授業で出席を取ります。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 技術と知的財産のマネジメントのイントロダクション 講義の中で課題を指示する。
第2回 知的財産を巡る現状認識
第3回 知的財産行政の現状と課題
第4回 グローバル企業の知的財産戦略
第5回 国際標準化と知的財産戦略
第6回 知的財産情報活用の基礎
第7回 知的財産情報の分析手法
第8回 知的財産情報の活用事例
第9回 修士課程での研究活動と知的財産管理と活用
第10回 知的財産戦略策定
第11回 電機メーカーにおける知的財産マネジメント
第12回 機械メーカーにおける知的財産マネジメント
第13回 医薬、化学メーカーにおける知的財産マネジメント
第14回 知的財産戦略策定の演習
第15回 技術と知的財産マネジメントの総まとめ

教科書

講義資料はOCW-iに掲載

参考書、講義資料等

Steve Manton著『Integrated Intellectual Asset Management』Gower社
Poltorak & Lerner著『Essentials of Intellectual Property』JOHN WILEY & SONS社
田中義敏他著『企業経営に連携する知的財産部門の構築』発明協会
授業で扱うすべての資料は、事前にOCW-iに掲載

成績評価の基準及び方法

技術と知的財産のマネジメントの実践の習得度を評価する。講義内での3回程度のレポート(70%)、グループディスカッションでの貢献度(30%)
全出席が原則

関連する科目

  • IEE.C204 : 知的財産管理

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修条件は特に設けないが,関連する科目を履修していることが望ましい。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

tanaka.y.al[at]m.titech.ac.jp
03-3454-8947

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