デザインソリューションについて実現可能な事業計画を作成するために検討すべき様々な知識、例えばビジネスモデル、マーケティング戦略、競争優位性、資金調達、知的財産などを学ぶとともに事業計画書に書くべき内容について学ぶ。さらにグループ演習として学期を通じてグループで1件の事業計画を作成し、講義で学習した内容を原則次回の授業で自分たちの事業計画について検討することによって、体験的に習得する。
この学期の終了時には、履修学生は
1) ソリューションを実際のビジネスとして実現することをめざして事業計画を作成するために必要な知識を理解する
2) 演習を通じて事業計画の作成方法を習得する
3) 国際的なチームの中でコミュニケーションをとり議論ができる
4) 自身のアイディアを英語で効果的にプレゼンテーションできる
デザイン思考, 事業計画, プロジェクトベーストラーニング(PBL), ビジネスモデル
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
履修生は学期を通じてグループで活動する。学期の最初には課題となるデザインソリューションが与えられ、各グループはソリューションを事業化するビジネスプランを提案するべく活動する。
この授業は基本的に2回の授業を1組に進む。最初の回にまず考え方や手法を学ぶ。次の回はグループワークで、自分たちの事業計画を提案するために前回学んだことをひとつひとつ適用していく。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 授業ガイダンス | 授業の考え方と方法を理解する。 |
第2回 | テーマとグループの決定 | 提案されているデザインソリューションの理解と選択。グループ形成。 |
第3回 | ビジネスモデル(講義) | ビジネスモデルの考え方を理解する。 |
第4回 | ビジネスモデル(演習) | 自分たちのデザインソリューションについてビジネスモデルを検討する。 |
第5回 | マーケット(講義) | 市場の考え方を理解する。 |
第6回 | マーケット(演習) | 自分たちのデザインソリューションについて市場を検討する。 |
第7回 | 競争優位性(講義) | 競争優位性について理解する。 |
第8回 | 競争優位性(演習) | 自分たちのデザインソリューションについて競争優位性を検討する。 |
第9回 | 事業計画書(講義) | 事業計画書に書くべき内容について理解する。 |
第10回 | 事業計画書(演習) | 自分たちのデザインソリューションについて事業計画書を作成する。 |
第11回 | 事業計画書の発表と検討 | 作成した事業計画を発表し議論する。 |
第12回 | 資金調達(講義) | 資金調達について理解する。 |
第13回 | 知的財産権(講義) | 特許を中心とした知的財産について理解する。 |
第14回 | 事業計画書のブラッシュアップ(演習) | 各自の事業計画書を精緻化する。 |
第15回 | 最終発表会 (ピッチ) | ピッチ形式でビジネスプランを発表する技能を習得する。 |
特になし。
必要に応じて資料を配布する。
プロジェクトレポート: 40%
事業計画: 40%
授業への参加・貢献: 20%
事前に身につけているべき知識や技術はない。
この授業はデザイン思考 (IEE.C501; 1-2Q)と連動しておこなうことを想定して設計されているが, デザイン思考を履修していない学生も歓迎する。
梅室博行
umemuro.h.aa[at]m.titech.ac.jp
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