社会経済データを分析する際に必要となる、因果推論に向けた計量経済学の基本的手法と、実証分析におけるその応用について概説する。計量経済学の分析手法を理解し、それら手法がどのように応用可能なのかを学ぶことが本講義のねらいである。
本講義を履修することによって次の知識・能力を習得する。因果推論、内生性について説明できる。操作変数を用いた手法を習得する。パネルデータを用いた手法を習得する。計量経済学の手法を用いた分析の妥当性を判断できる。
内生性、最小二乗法、操作変数、パネルデータ
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
最初に因果推論や内生性について説明し、その後は各分析手法について2回の講義で解説する予定である。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | Orientation and introduction | Orientation and introduction |
第2回 | Causality and endogeneity | |
第3回 | Instrumental variables (1) | |
第4回 | Instrumental variables (2) | |
第5回 | Panel data: Fixed effects model (1) | |
第6回 | Panel data: Fixed effects model (2) | |
第7回 | Panel data: Other models (1) | |
第8回 | Panel data: Other models (2) | |
第9回 | Difference-in-Differences (1) | |
第10回 | Difference-in-Differences (2) | |
第11回 | Regression discontinuity design (1) | |
第12回 | Regression discontinuity design (2) | |
第13回 | Review | |
第14回 | Exercise | |
第15回 | Final |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特になし
Bruce E. Hansen. Econometrics. University of Wisconsin, 2020.
西山・新谷・川口・奥井(2019)『計量経済学』,有斐閣
課題または理解度確認テスト30%、期末試験70%。対面による期末試験を実施する。ただし、新型コロナウイルスの感染拡大状況等により,期末試験の実施⽅法は変更の可能性がある。
経営・経済のための確率(IEE.A204)、経営・経済のための統計(IEE.A205)および計量経済学I(IEE.B207)を履修していること。