本講義は、中級レベルのマクロ経済学の講義を行う。従ってマクロ経済学第一および第二を履修済みであることが望ましい。本講義では、マクロ経済学のミクロ的基礎付けに焦点を当てて講義を行う。マクロ経済学の重要なツールである「世代重複モデル」と「ラムゼーの成長モデル」について学び、その応用について説明する。
本講義の狙いはふたつある。ひとつは、マクロ経済学におけるミクロ的基礎付けの重要性を理解すること。二つめは、ラムゼーの成長モデルを理解し、大学院レベルのマクロ経済学への橋渡しをおこなうことである。
本講義を履修することによって以下の能力を修得する。
1) 世代重複モルでのに関する基礎知識
2) ラムゼーの成長モデルに関する基礎知識
3) 経済成長理論に関する基礎知識
マクロ経済学、ミクロ的基礎付け、世代重複モデル、ラムゼーモデル、成長モデル
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
基本的な事柄についてはスライドを用いて講義を行う。数式の計算や証明などは、板書によりゆっくり説明していく。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ガイダンス | マクロ経済学におけるミクロ的基礎付けの必要性について学ぶ |
第2回 | 2期間世代重複モデル(1) - イントロダクション | 家計の最適化行動 |
第3回 | 2期間世代重複モデル(2) - 企業行動 | 企業の最適化行動について学ぶ |
第4回 | 2期間世代重複モデル(3) - 均衡動学 | 位相図を用いて均衡動学について学ぶ |
第5回 | 2期間世代重複モデル(4) - 動学的非効率性 | 動学的非効率性の条件について学ぶ |
第6回 | 2期間世代重複モデル(5) - 年金政策 | どのように年金政策を導入するかを学ぶ |
第7回 | 2期間世代重複モデル(6) - 年金政策と人口構造 | 年金政策の効果を学ぶ |
第8回 | ラムゼーモデル (1) - イントロダクション | ラムゼーモデルの基本的な考え方を学ぶ |
第9回 | ラムゼーモデル (2) - 家計と企業の行動 | 家計と企業の行動について学ぶ |
第10回 | ラムゼーモデル (3) - 均衡動学 | 消費と資本の動学経路について学ぶ |
第11回 | ラムゼーモデル (4) - 技術ショック | 技術ショックの影響について学ぶ |
第12回 | AK成長モデル (1) - モデルの基礎 | AKモデルの基本的構造について学ぶ |
第13回 | AK成長モデル (2) - 政策分析 | 政策が経済成長に与える影響についてまなぶ |
第14回 | まとめ | まとめ |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特になし
齊藤誠 他 「マクロ経済学」 有斐閣 ISBN978-4-641-05372-4
中間試験および期末試験
IEE.B203 : マクロ経済学第一 および IEE.B204 : マクロ経済学第二 を履修済みであることが望ましい。