2016年度 経営財務論   Corporate Finance

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
経営工学系
担当教員名
井上 光太郎 
授業形態
講義 / 演習     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月3-4(西9号館311号室)  木3-4(西9号館311号室)  
クラス
-
科目コード
IEE.D302
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2016年1月11日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

ファイナンス理論(Modern Portfolio Theory)の基本をおさえ、企業経営と資本市場の関係に焦点を当てた経営財務論(Corporate Finance)の基本理論を議論していく。
最初に、企業の投資意思決定、資本コスト、CAPMなど現代ファイナンス論の基本を講義する。また、現代ファイナンス論へのチャレンジとして登場した行動ファイナンスの発見を紹介し、資本市場の実際を理解する。次に経営財務の中心トピックとも言うべき、企業の資本構成、投資政策、企業統治などを検討する。コースの最後には、本クラスで学んだファイナンス知識を活用して、企業の投資決定や企業統治の実際に関するケースをクラス全体で討論する。証券投資よりは、企業の投資決定に重きを置いた内容を予定している。

到達目標

1. ポートフォリオ理論と経営財務に基本を理解し、ファイナンス論の発展課題に取り組む準備を行う。
2. 資本主義社会の根幹となる資本市場のメカニズムと企業経営を理解し、効率的な経営、市場設計のための知見を得る。

キーワード

投資意思決定、資本コスト、現代ポートフォリオ理論、行動ファイナンス、資本構成、M&A、企業統治

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義とケーススタディで構成される。
講義においては、テキストに沿って講義を進めていく。ケースについては、グループワーク、積極的なクラス参加が求められる。学生には以下の課題が課せられる。
1.各回に記載されているテキストの該当章を講義前の通読
2.第11回、第12回のケース討論に向けたグループでの予習

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 会社と資本(井上) テキスト第1章を通読しポイントを理解する
第2回 無裁定価格と財務意思決定池田) テキスト第3章を通読しポイントを理解する
第3回 お金の時間価値・利子率(池田) テキスト第4章・5章を通読しポイントを理解する
第4回 投資の意思決定法・資本予算の基礎(池田) テキスト第6章・7章を通読しポイントを理解する
第5回 債券評価(井上) テキスト第8章を通読しポイントを理解する
第6回 株式評価(井上) テキスト第9章を通読しポイントを理解する
第7回 資本市場とリスクのプライシング(池田) テキスト第10章を通読しポイントを理解する
第8回 資本資産評価モデル(池田) テキスト第11章を通読しポイントを理解する
第9回 資本コスト推定(池田) テキスト第12章を通読しポイントを理解する
第10回 資本構成(井上) テキスト第14章・15章を通読しポイントを理解する
第11回 ケース討論:ポッカ・コーポレーション(井上) ケースについてグループで予習
第12回 ケース討論:花王(井上) ケースについてグループで予習し、クラス討論に備える
第13回 コーポレートガバナンス ケースについてグループで予習し、クラス討論に備える
第14回 企業経営者との討論(TBD) 講演者の企業の成長軌跡を調査し、討論に向けた質問を各自1つ準備
第15回 まとめの講義および期末試験

教科書

『コーポレートファイナンス』入門編 第2版
ジョナサン・バーク/ピーター・ディマーゾ 著 久保田敬一/芹田敏夫/竹原均/徳永俊史 訳
丸善出版

参考書、講義資料等

授業内で配布

成績評価の基準及び方法

クラス参加点40点、期末試験60点(計100点)

関連する科目

  • IEE.D201 : 経営管理論
  • IEE.D202 : 会計基礎論

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

会計基礎論を履修している、またはそれと同等の知識を持つこと

このページのトップへ