情報通信工学を支えるVLSIは,システム・機能設計,論理・回路設計,レイアウト設計,性能検証を経て実現される。このうちレイアウト設計は,物理設計,あるいはその工程内容から,配置配線設計とも呼ばれる。レイアウト設計が性能を大きく左右する最重要な工程の一つとなっていることを理解するとともに基本的なレイアウト設計手法を習得することを目的とします
本講義を履修することによって次の能力を修得する
1) VLSIレイアウト設計の概観を理解し説明できる
2) 基本的な設計手法を基本的な問題に適用できる
3) 多くのレイアウト設計問題が組合せ的側面から定式化できることを理解し説明できる
4) 未解決問題への基本的な対処法を理解し説明できる
レイアウト,分割,配置,配線
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
VLSIレイアウト設計を概観した後,最近のテーマおよび解決手法を紹介するとともに,VLSIレイアウト設計において解決が求められている研究課題を紹介する。問題の多くは組合せ的側面から定式化できることを示し,それらの解決アルゴリズムを工程に沿って紹介し,解決された問題と未解決問題を提示し,研究テーマを明らかにする。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | VLSI設計におけるレイアウト設計 | レイアウト設計の概要を説明できるようになる |
第2回 | レイアウト設計工程 | レイアウト設計工程の概要を説明できるようになる |
第3回 | 回路分割(1)等サイズ分割 | 等サイズ分割手法の概要を説明できるようになる |
第4回 | 回路分割(2)サイズ制限分割 | サイズ制限分割手法の概要を説明できるようになる |
第5回 | 回路分割(3)論理分割 | 論理分割手法の概要を説明できるようになる |
第6回 | 配置(1)フロアプラン | フロアプランの概要を説明できるようになる |
第7回 | 配置(2)配置 | 配置の概要を説明できるようになる |
第8回 | 配置(3)配置表現法 | 配置表現法の概要を説明できるようになる |
第9回 | 配置(4)探索手法 | 配置探索手法の概要を説明できるようになる |
第10回 | 配線(1)平面配線 | 平面配線手法の概要を説明できるようになる |
第11回 | 配線(2)ビア数最小化 | ビア数最小化手法の概要を説明できるようになる |
第12回 | 配線(3)最短配線 | 最短配線手法の概要を説明できるようになる |
第13回 | 配線(4)チャネル配線 | チャネル配線手法の概要を説明できるようになる |
第14回 | 配線(5)特殊配線 | 特殊配線手法の概要を説明できるようになる |
第15回 | 修正による最適化 | 修正による最適化手法の概要を説明できるようになる |
なし
必要に応じ講義開始時に資料を配付する
VLSIレイアウトに関する様々な設計手法に対する理解度を評価する。レポートで成績を評価する。
履修の条件を設けない