2019年度 情報通信工学統合論I   Communications and Computer Engineering I

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開講元
情報通信コース
担当教員名
植松 友彦  尾形 わかは  府川 和彦  山口 雅浩  山田 功  中山 実  山岡 克式  笠井 健太  篠﨑 隆宏  BERRAR DANIEL PETER  北口 善明 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(S421)  木1-2(S421)  
クラス
-
科目コード
ICT.A402
単位数
2
開講年度
2019年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2019年4月3日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

現代の情報通信システムは,情報通信工学の膨大な知見を基盤として構築されている。将来,情報通信分野で第一線の研究者や関連産業の経営幹部候補として活躍していくためには細分化された分野の基本概念を個別に学ぶだけでは不十分であり,情報通信システムの土台となる通信・信号処理分野を統合して理解する視座を獲得しておく必要がある。本講義では,情報通信工学の中で特に通信・信号処理分野の骨格を構成する重要なアイディアを厳選し,これらを相互に関連付けて体系的に解説することにより,情報通信システムにおけるこれらの役割を理解し,上記の視座を獲得する一助となることをねらいとしている。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する
1) 広範な通信・信号処理分野の骨格を形成する学問領域に現れる重要な概念やアイディアについて正しく説明できるようになる。
2) 情報通信システムにおけるこれらの役割を理解し,通信・信号処理分野を統合して理解する視座を身につけることができる。

キーワード

通信・信号処理

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

通信信号処理分野の学習に不可欠な数理を復習した後、この分野の基礎的な内容を俯瞰する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 数学的準備1-線形代数学の復習 (植松) ベクトル空間、行列と線形写像, 固有値問題を説明せよ
第2回 数学的準備2-解析学の復習 (山田) 多変数の微分,複素関数論の基本定理を説明せよ
第3回 情報理論1 (植松) エントロピー,ハフマン符号化について説明せよ
第4回 情報理論2 (笠井) 相互情報量,通信路容量について説明せよ
第5回 符号理論 (笠井) 線形ブロック符号,畳み込み符号について説明せよ
第6回 情報セキュリティと暗号1 (尾形) 共通鍵暗号と公開鍵暗号について説明せよ
第7回 情報セキュリティと暗号2 (尾形) RSA暗号とディジタル署名について説明せよ
第8回 通信方式1 (府川) 信号波の解析、変調方式、ディジタル通信について説明せよ
第9回 通信方式2 (府川) マルチキャリア伝送(OFDM), 直接拡散,周波数ホッピング,無線通信システムについて説明せよ
第10回 データサイエンスと機械学習 (Berrar) データサイエンスと機械学習の基本的な手法について説明せよ
第11回 信号処理1(フーリエ解析・最小二乗推定) 山田 フーリエ解析, 最小二乗推定について説明せよ
第12回 信号処理2 (音声処理) 篠崎 音声認識や音声合成のための音声分析や統計的モデル化について説明せよ
第13回 信号処理3 (画像処理) 山口 ディジタル画像の表現法について説明せよ
第14回 信号処理4 (生体情報処理) 中山 脳波、眼球運動のアーチファクト処理、ヒトの応答反応の信号検出理論
第15回 ネットワーク (北口/山岡) 通信システムの構成と階層モデル, 交換技術, トランスポートプロトコル,MACプロトコルについて説明せよ

教科書

なし

参考書、講義資料等

必要に応じて講義開始時に資料を配布する。

成績評価の基準及び方法

学習目標の達成度をレポートや演習問題の解答等から評価する。

関連する科目

  • ICT.A413 : 情報通信工学統合論II

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件を付けない。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

isao[at]sp.ce.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで事前に予約すること。

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