現代の情報通信システムは,情報通信工学の膨大な知見を基盤として構築されている.将来,情報通信分野の研究者や関連産業の経営幹部候補として活躍していくためには細分化された分野の基本概念を個別に学ぶだけでは不十分であり,情報通信システムの土台となるVLSI・計算機システム分野を統合して理解する視座を獲得しておく必要がある.本講義では,情報通信工学の中で特にVLSI・計算機システム分野の骨格を構成する重要なアイディアを厳選し,これらを相互に関連付けて体系的に解説することにより,情報通信システムにおけるこれらの役割を理解し,上記の視座を獲得する一助となることをねらいとしている.
本講義を履修することによって次の能力を修得する
1) VLSI・計算機システム分野の重要なアイディアを相互に関連付けて理解できるようになる.
2) 情報通信システムにおけるこれらの役割を理解し,VLSI・計算機システム分野を統合して理解する視座を身につける.
VLSI・計算機システム
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
全体を通して基礎的な内容を俯瞰したのち,発展的応用的内容についての解説に充てる
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | アナログ集積回路1:基礎 | アナログ集積回路の概要を説明できるようになる |
第2回 | アナログ集積回路2:合成 | アナログ集積回路の合成の概要を説明できるようになる |
第3回 | デジタル集積回路1:基礎 | デジタル集積回路の概要を説明できるようになる |
第4回 | デジタル集積回路2:合成 | デジタル集積回路の合成の概要を説明できるようになる |
第5回 | 論理関数とFPGA1:基礎 | 論理関数とFPGAの概要を説明できるようになる |
第6回 | 論理関数とFPGA2:合成 | 論理関数とFPGAの合成の概要を説明できるようになる |
第7回 | 計算機システム1:ディープニューラルネット | ディープニューラルネットなどの計算機システムの概要を説明できるようになる |
第8回 | マイクロプロセッサ1:命令セットアーキテクチャ | マイクロプロセッサの概要を説明できるようになる |
第9回 | マイクロプロセッサ2:プロセッサマイクロアーキテクチャ | マイクロプロセッサのプロセッサマイクロアーキテクチャの概要を説明できるようになる |
第10回 | コンパイラ1:基礎 | コンパイラの概要を説明できるようになる |
第11回 | コンパイラ2:コード最適化手法 | コンパイラのコード最適化手法の概要を説明できるようになる |
第12回 | 組み込みシステム1:基礎とRTOS | 組み込みシステムの概要を説明できるようになる |
第13回 | 組み込みシステム2:組み込みハードウエア合成 | 組み込みシステムの合成の概要を説明できるようになる |
第14回 | 高位合成言語を用いたデジタル集積回路設計 | 高位合成言語を用いたデジタル集積回路設計の概要を説明できるようになる |
第15回 | 計算機システム2:センサシステム | センサシステムなどの計算機システムの概要を説明できるようになる |
なし
必要に応じ講義開始時に資料を配付する
到達目標の達成度をレポートまたは演習等により評価する
履修の条件を設けない