2022年度 線形電子回路   Linear Electronic Circuits

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開講元
情報通信系
担当教員名
髙木 茂孝 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火5-6(S423)  金5-6(S423)  
クラス
-
科目コード
ICT.I312
単位数
2
開講年度
2022年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2022年4月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 電子回路は現代情報システムの根幹を成しており,回路は複雑化している.しかし,どんなに複雑な電子回路もトランジスタの組合せであり,基本的にはトランジスタの特性が理解できれば,電子回路を解析することがきる.一方,電子回路を設計するためには,電子回路特有の解析手法を理解する必要がある.
 この授業では,トランジスタの特性を理解するとともに,電子回路特有の解析手法を取得し,さらに電子回路の汎用素子である演算増幅器の特徴や適用手法について学ぶ.

到達目標

この授業では以下の手法を修得する.
1) 見通しの良い回路の解析手法
2) 簡単な電子回路の設計手法

キーワード

トランジスタ,増幅,発振,負帰還,差動増幅回路,演算増幅器

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

この授業では,回路解析手法の復習から始め,トランジスタの特性と信号増幅の関係について説明し,信号増幅の簡単な例として演算増幅器を用いた増幅回路を紹介する.次に1個のトランジスタを用いた増幅回路の解析について述べ,さらに増幅回路を組み合わせた,より複雑な増幅回路の解析手法について説明する.これら増幅回路の特性評価の手法や負帰還を用いた特性の改善方法を紹介する.最後に,電子回路の簡単な実現例として,電力増幅回路,フィルタ,発振回路の設計手法について述べる.

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 回路解析の基礎 教科書第1章を講義前に精読のこと.講義後に教科書第1章の演習問題を自ら解く.
第2回 信号増幅とその実現 教科書第2章を講義前に精読のこと.講義後に教科書第2章の演習問題を自ら解く.
第3回 半導体素子の特性と増幅 教科書第3章前半を講義前に精読のこと.講義後に教科書第3章の関連する演習問題を自ら解く.
第4回 半導体素子のモデリング 教科書第3章後半を講義前に精読のこと.講義後に教科書第3章の関連する演習問題を自ら解く.
第5回 MOS基本増幅回路 教科書第4章前半を講義前に精読のこと.講義後に教科書第4章の関連する演習問題を自ら解く.
第6回 バイポーラ基本増幅回路 教科書第4章後半を講義前に精読のこと.講義後に教科書第4章の関連する演習問題を自ら解く.
第7回 縦続接続型増幅回路 教科書第5章前半を講義前に精読のこと.講義後に教科書第5章の関連する演習問題を自ら解く.
第8回 差動増幅回路 教科書第5章後半を講義前に精読のこと.講義後に教科書第5章の関連する演習問題を自ら解く.
第9回 増幅回路の周波数特性 教科書第6章を講義前に精読のこと.講義後に教科書第6章の演習問題を自ら解く.
第10回 負帰還増幅回路 教科書第7章前半を講義前に精読のこと.講義後に教科書第7章の関連する演習問題を自ら解く.
第11回 演算増幅器を用いた負帰還増幅回路 教科書第7章後半を講義前に精読のこと.講義後に教科書第7章の関連する演習問題を自ら解く.
第12回 電力増幅回路 教科書第8章を講義前に精読のこと.講義後に教科書第8章の関連する演習問題を自ら解く.
第13回 フィルタ 教科書第9章を講義前に精読のこと.講義後に教科書第9章の演習問題を自ら解く.
第14回 発振回路 教科書第10章を講義前に精読のこと.講義後に教科書第10章の演習問題を自ら解く.

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

髙木茂孝『アナログ電子回路入門』,数理工学社 ISBN:978-4-901683-91-3

参考書、講義資料等

無し

成績評価の基準及び方法

線形電子回路の解析に関する知識を中間試験及び期末試験またはレポート課題により評価する

関連する科目

  • ICT.I203 : 交流回路
  • ICT.I207 : 線形回路

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修条件は特に設けないが,関連する科目を履修していることが望ましい.

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