2016年度 環境・電力エネルギー特論   Environment and Electric Energy

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開講元
電気電子コース
担当教員名
葛本 昌樹 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(S223)  水5-6(S223)  
クラス
-
科目コード
EEE.P511
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2016年12月14日
講義資料更新日
2016年11月7日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 世界の課題は、「エネルギー安全保障と持続性」、「環境の保全」、「経済の成長」の3項目が相互に影響し合う、トリレンマからの脱却である。しかし、各国それぞれの事情もあり、一意的な解決策は見えてはいない。本講義では上記三項目それぞれの基盤となる事象、技術、各国の政策等を学ぶ。それらを基に、Global社会で日本がどのような役割を担い寄与できるか、また日本が発展する道筋がいかにあるか自ら考える力を養いたい。
 本講義は上記の3項目について、下記4章で構成する。
①産業・経済、②環境問題の政策と動向、③電力変換、効率利用技術と施策、④エネルギー、政策と動向、及びこれらの4単元から選んだ課題について⑤レポート発表及びグループ討議を行う。

到達目標

 本講義を履修することによって次の能力を修得する。
①産業・経済の基本事項を理解する。
②環境問題の政策と動向を理解する。
③電力変換、効率利用技術と施策を理解する。
④エネルギー政策と動向を理解する。
⑤環境・電力エネルギー問題に対し、自らが課題を抽出して解決策を提案する。
⑥グループ内討議により、他者との意思疎通や合意形成するために必要な力を養う。

キーワード

環境、電力、エネルギー、パワーエレクトロニクス、プラズマ工学、放電

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義資料をベースに講義を進め、企業の最先端で活躍中の講師も迎えて最先端技術に触れてもらいます。また、最後に講義で得た内容をベースにグループ毎に提案をまとめ発表してもらいます。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 オリエンテーション産業・経済の基礎知識 産業・経済の基礎知識について理解する
第2回 産業の変遷と知財/ビジネスモデル 知財、標準化の重要性を理解する
第3回 世界の中の日本の産業 これからの日本産業の向かう方向性を考える能力を養う
第4回 環境問題I (循環型社会、大気環境、CO2削減) 持続可能な循環型社会について考える
第5回 環境問題II (国際的な有害物質規制、企業の対応) 環境関連の法制度について理解する
第6回 水・大気浄化技術 水・大気処理技術の現状を理解する
第7回 スマートグリッド、スマートコミュニティ (三菱電機 泉井氏) スマートグリッド、スマートコミュニティーの現状と課題について理解する
第8回 討議、前半内容補足 環境・エネルギー問題に関する課題を検討する
第9回 パワーエレクトロニクス (堀口准教授) 電力変換技術の基礎を理解する
第10回 蓄電・制御技術 (三菱電機:吉岡氏) 電力貯蔵・制御技術を理解する
第11回 トピックス 放電を応用した環境改善技術の現状を理解する
第12回 日本と世界の電力・エネルギー状況 世界のエネルギー状況を理解する
第13回 再生可能エネルギー 再生可能エネルギーの現状と課題を理解する
第14回 グループ討議準備 環境・エネルギー問題に関する課題と対策を検討する
第15回 グループ討議 グループ討議により課題と対策に関する理解を深める

教科書

講義に用いる資料をOCW-iにアップし配布する。

参考書、講義資料等

たとえば,八木重典 「バリア放電」朝倉 電気電子工学大系(ISBN: 978-4254226423)

成績評価の基準及び方法

1) 出席(発言)点、レポート点 80点 
2) グループ討議 20点 (3~4グループに分かれ、課題発表。各単元から課題を抽出してプレゼンを行い、全員で討議する。)

関連する科目

  • EEE.L331 : 技術者倫理(電気電子)
  • EEE.P311 : パワーエレクトロニクス
  • EEE.P321 : 電力工学第一
  • EEE.P322 : 電力工学第二
  • EEE.P341 : 電力エネルギー変換工学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

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