[講義の概要] この講義では、有機フッ素化合物および有機フッ素金属試薬の様々な基本的性質(電子効果や立体効果等)を講義する。
[講義のねらい] 有機フッ素化学は、医薬品や材料として産業上、また学術上も非常に重要である。本講義では有機フッ素化合物および有機フッ素金属試薬の基本的性質について理解する。その上で有機フッ素化合物を医薬品や機能性材料として設計できる能力を養う。
本講義を履修することによって次の能力を修得する。
(1) 有機フッ素化合物を医薬品や機能性材料として設計できる能力を養う。
(2) 有機フッ素化合物および有機フッ素金属試薬の電子効果や立体効果等を理解し説明できる。
含フッ素医薬品、含フッ素機能性材料、電子効果、立体効果、ミミック効果、反応機構、有機フッ素金属化学、フルオラス化学
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
本講義は,有機フッ素化合物の基本的性質として電子効果や立体効果等、さらには有機フッ素化合物の合成反応とそれに用いられる有機フッ素金属化学、フルオラス化学の基礎の順番で進める。そして最終回に、理解度確認のための演習と解説を実施する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 含フッ素医薬品のデザイン | 含フッ素医薬品を設計できる。 |
第2回 | 含フッ素機能性物質のデザイン | 含フッ素機能性物質を設計できる。 |
第3回 | フッ素を活用するリガンドデザイン | フッ素化リガンドを設計できる。 |
第4回 | 有用なフッ素官能基化法 | フッ素官能基化法を考案できる。 |
第5回 | 含フッ素有合成素子(Building Block)の種類と活用法 | 含フッ素有合成素子を考案でき、その活用を考えることができる。 |
第6回 | フルオラス化学:合成の効率化とコンビナトリアル合成 | フルオラス化学の応用を考えることができる。 |
第7回 | 応用有機フッ素金属化学:フッ素原子と金属原子の相互作用を制御する | フッ素と金属の相互作用の制御法を説明できる。 |
第8回 | 理解度確認のための演習と解説 | 第1~7回の講義内容を正確に理解し、演習問題に解答できる。 |
特になし
特になし
期末試験(85%)、授業参加度(15%)(授業参加度は授業での討論、小テストなどにより算出する)
履修の条件は設けない.
mikami.k.ab[at]m.titech.ac.jp
メールで事前予約すること。