本科目は,技術や製品の社会倫理的な側面,技術者の社会的な役割と行動の基本,組織や法律とのかかわり,企業倫理と倫理綱領,研究者の不正や著作権問題について学ぶとともに,ケーススタディーの調査と論議を行う。
これらの学習を通じて,電気電子工学技術者が適切で主体的な倫理判断を下せる素養を身につけることをねらいとする。
本科目を履修することで次の能力を修得する。
1)技術や製品の社会倫理的な側面を説明できる
2)技術者の社会的な役割と行動の基本,組織や法律とのかかわりを説明できる
3)企業が果たすべき倫理と倫理綱領について説明できる
4)研究者が果たすべき倫理と著作権の順守について説明できる
5)技術者,研究者,企業が果たすべき倫理に対し関心を持ち,事象を適切に判断できる
技術倫理,研究倫理,技術者倫理,企業倫理,倫理綱領,製品欠陥,捏造,著作権,労働者の権利,人工物,専門家,科学技術の二面性,知的財産権,PL法,公害,異文化理解,環境保護,リスク,内部告発,説明責任,偽装,秘密保護,発明,研究不正
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
学生は授業前に教科書の指定された範囲およびOCW-iに掲載する講義資料を読んでおくことが必要である。毎回,講義の最後に課題を課す。学生は課題に対してレポートを作成し,次の講義で提出すること。講義の6回目と7回目は技術者倫理に関する指定課題に対し,グループで調査検討し,結果をグループ毎に発表するものとする。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 技術者倫理が必要なわけ | 技術者倫理の必要性を説明できるようになる |
第2回 | 技術者としての社会的な責任 | 技術者としての社会的な責任を説明できるようになる |
第3回 | 技術者はどのよう行動すべきか | 技術者の行動規範を説明できるようになる |
第4回 | 技術者と企業および法律 | 技術者と企業および法律の関わり合いを説明できるようになる |
第5回 | 研究者の不正と著作権問題 | 研究者の不正と著作権問題を説明できるようになる |
第6回 | 課題調査・検討 | 指定された課題に対する調査方法を検討する |
第7回 | 総合討議 | 指定された課題を調査し,倫理的な観点で整理し論議する |
第8回 | まとめと理解度の確認 | 技術者倫理について広い視野でまとめる |
『誇り高い技術者になろう[第2版]』 黒田光太郎,戸田山和久,伊勢田哲治著 (2012 名古屋大学出版会)
講義資料をOCW-iに掲載するので,講義前にダウンロードしておくこと。
毎回課題レポートを課し,最後に総合的な理解度確認を行う。
配点は,課題レポート70点,理解度確認30点。
特になし
E-mail: matsu[at]ssc.pe.titech.ac.jp
随時メールで連絡の上,教員室(南3号館312号室)に来室のこと。