2016年度 確率システム   Stochastic Systems

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開講元
システム制御コース
担当教員名
木村 康治 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
金5-6(W934)  
クラス
-
科目コード
SCE.A401
単位数
1
開講年度
2016年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

地震動,風荷重,波浪等の外力やシステムへの外乱は,多数の不確定因子によって影響され,その波形は時間とともにランダムに変動し,同一波形の再現は考えられません.このように波形に再現性がなく,対象とする構造物やシステムの応答を確定量として予知できないような問題に如何にアプローチするかについて考えていきます.確率論的な考え方や手法,それらをシステムダイナミクスの問題に導入する際の基本的な考え方,および確率システムの応用について述べていきます.

到達目標

確率システムの基礎項目を理解し,再現性のない現象やシステムの応答を確定量として予知できないような問題に対するアプローチ法を修得することを目標とします.

キーワード

確率論的な考え方, 確率システム, 不規則振動, 相関関数, パワースペクトル, 確率論的応答解析

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回の講義の始めに,前回のポイントを確認します.講義では,ディスカッションを交えて説明します.

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 確率システム  -確率論的な考え方,ランダム現象,不確定現象,不規則振動 ランダム・不確定現象への関心
第2回 確率論  -標本空間と確率,確率変数,確率分布関数 確率変数について考える
第3回 確率論  -特性関数,独立と相関 確率過程  -標本関数,確率分布関数,平均関数と相関関数 確率論から確率過程論へ
第4回 確率過程  -定常過程,エルゴード性,自己相関関数とパワースペクトル 相関関数とスペクトル
第5回 不規則振動  -1自由度系,定常応答 定常不規則振動解析
第6回 確率論的応答解析  -2乗平均応答,モーメント方程式,非定常応答 モーメント方程式の導出
第7回 高次モーメント,信頼性  -非ガウス性,閾値通過問題 高次モーメントの概念
第8回 確率システム  -さまざまな分野における確率システム さまざまな分野における確率システム

教科書

特に指定しない

参考書、講義資料等

特に指定しない

成績評価の基準及び方法

1) 確率システムの基礎項目とそれらの応用に関する理解度を評価する.
2) 演習問題と関連テーマのレポートで成績を評価する.

関連する科目

  • SCE.I202 : 不規則信号処理
  • SCE.M303 : 振動学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修条件は特に設けないが,関連する科目を履修していることが望ましい.

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