連続体力学とは固体と流体の運動及び力学的挙動を解析する力学である。まず,連続体力学を数理的に扱うための基礎となるテンソル解析,および連続体の運動学,保存則について講述する.また,有限変形を記述するための応力やひずみなどの概念を理解する。その後,固体力学に関して,種々の応力場の解析,弾性波動問題について学習する.さらに,流体現象の記述と基礎方程式、理想流体の速度ポテンシャルと流れ関数、粘性流体の層流と乱流の諸特性、ナビエ・ストークス方程式の解析例、境界層解析の基礎など、流体力学の基礎的事項を体系的に学習する。
本講義では連続体力学の概念とアプローチの方法を学ぶ。そして、応力の基礎概念、応力と座標変換、変位とひずみの関係、等方性の固体やニュートン流体の構成式、などを身につける。
連続体,固体力学,流体力学,テンソル解析
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義の後半で,その日の教授内容に関する演習問題に取り組んでもらいます。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 連続体力学の基礎 | テンソル解析の説明と演習 |
第2回 | ひずみ | ひずみの定義の説明と演習 |
第3回 | 応力 | 応力の定義の説明と演習 |
第4回 | 構成則 | 構成則の定義の説明と演習 |
第5回 | 質量保存則,連続の式,運動方程式 | 質量保存則,連続の式,運動方程式の定義の説明と演習 |
第6回 | 仮想仕事の原理,エネルギー保存則 | 仮想仕事の原理,エネルギー保存則の定義の説明と演習 |
第7回 | 基本的な固体中の応力場の解析 | 基本的な固体中の応力場の解析演習 |
第8回 | 弾性波動問題 1次元波動 | 弾性波動問題(1次元)の演習 |
第9回 | 弾性波動問題 2次元波動 | 弾性波動問題(2次元)の演習 |
第10回 | ポテンシャル理論の基礎 | ポテンシャル理論の基礎の理解と演習 |
第11回 | 渦なし流れ、渦の表現 | 渦なし流れ、渦の表現の理解と演習 |
第12回 | ポテンシャル理論の応用 | ポテンシャル理論の応用の説明と演習 |
第13回 | 粘性の効果 | 粘性の効果の理解と演習 |
第14回 | ナビエ―ストークス方程式 | ナビエ-ストークス方程式の理解と演習 |
第15回 | 基本的な流れ場の解析 | 基本的な流れ場の解析演習 |
担当教員が指定するもの
講義資料は講義中に配布する
連続体力学の考え方、固体力学および流体力学の解析法に関する理解度を評価する。演習(20%)試験(80%)で成績を評価する。
特に定めない