本講義は、TAISTの1科目として開講されており、自動車の研究開発の全体像と、サスペンションおよびドライブトレインシステム、さらには車体の構造力学を扱う。まず、自動車のデザイン、構成要素、特性を学び、次にサスペンションと走る機能を担うドライブとレインシステムについて学ぶ。最後に、車体の構造について曲げ、ねじり、衝突時の挙動を学ぶ。
本講義を履修することによって以下の能力を修得する。
1)自動車の研究開発の概要について説明できるようになる。
2)サスペンションやドライブトレインを理解し、基礎的な問題を解くことができるようになる。
3)車体構造に求められる要求事項を理解し、幾つかの荷重に対する変形を計算できるようになる。
自動車の設計、サスペンション、ドライブトレインシステム、車体構造力学
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
集中講義として、1テーマにつき1日3時間の講義を週5日行い、3テーマを3週間で学ぶ。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 自動車の設計とデザイン | 自動車の設計とデザインを理解する |
第2回 | 最先端研究と市場 | 自動車の最先端研究と市場の概要を理解する |
第3回 | 過去と将来展望 | 自動車の過去と将来展望を理解する |
第4回 | 自動車の構成要素 | 自動車の構成要素を説明できるようになる |
第5回 | 駆動系とエンジン | 駆動系とエンジンを説明できるようになる |
第6回 | 車体とサスペンション | 車体とサスペンションを説明できるようになる |
第7回 | 自動車の特性 | 自動車の特性を説明できるようになる |
第8回 | 人間-機械環境システムの性能 | 人間-機械環境システムの性能を説明できるようになる |
第9回 | 能動的安全性と受動的安全性 | 能動的安全性と受動的安全性を説明できるようになる |
第10回 | 自動車の設計とデザイン、構成要素、特性に関する試験 | 自動車の設計とデザイン、構成要素、特性に関して内容を理解し説明できることを証明する |
第11回 | サスペンションシステム | サスペンションシステムを理解する |
第12回 | 舵取り装置 | 舵取り装置について理解する |
第13回 | タイヤと路面との干渉 | タイヤと路面との干渉を理解する |
第14回 | ブレーキ | ブレーキを理解する |
第15回 | サスペンションとドライブトレインシステムの中間試験 | サスペンションとドライブトレインシステムにおいて簡単な問題を解けるようになる |
第16回 | 摩擦と潤滑 | 摩擦と潤滑を説明できるようになる |
第17回 | ドライブトレイン | ドライブトレインを説明できるようになる |
第18回 | 安定性と操縦性解析 | 安定性と操縦性解析を説明できるようになる |
第19回 | 先進的制御システム | 先進的制御システムを理解する |
第20回 | サスペンションとドライブとレインシステムの期末試験 | サスペンションとドライブトレインシステムにおいて基礎的な問題を解けるようになる |
第21回 | 車体構造 | 車体構造を理解する |
第22回 | 車体の要求事項 | 車体の要求事項を理解する |
第23回 | 材料力学の基礎 | 材料力学の基礎を理解する |
第24回 | 車体の構成要素 | 車体の構成要素を理解する |
第25回 | はりと薄板の引張と圧縮 | はりと薄板の引張と圧縮を計算できるようになる |
第26回 | はりと薄板の曲げ | はりと薄板の曲げを計算できるようになる |
第27回 | はりと薄板の変位 | はりと薄板の変位を計算できるようになる |
第28回 | はりと薄板のねじり | はりと薄板のねじりを計算できるようになる |
第29回 | 車体の曲げとねじり | 簡易車体モデルの曲げとねじりを計算できるようになる |
第30回 | 衝突 | 衝突現象について理解する |
特になし
講義資料を配布する
試験およびレポートで評価する。
特になし