宇宙工学・開発に関わる現場側の重要課題を、毎年、その年の宇宙工学・開発の動向を見て精選し、適切な講師(1名から3名程度)によって、基礎から応用まで集中的に講義を行う。具体的内容については、石川台1号館1階の掲示板を参照すること(例年、9月末ごろ掲示する)。
2018年度(平成30年度)は、新しく勃興しつつある宇宙ビジネスに関わる課題、すなわち、SpaceXをはじめとするベンチャー企業を中心とした新しい宇宙ビジネスであるNewSpace、および年間200 機以上の打ち上げにまで急激に発展してきた超小型衛星産業について、実際に現場で調査討論してきた講師陣が解説する。
新型ロケット、最先端宇宙探査機、宇宙通信技術、衛星開発技術、宇宙環境適応技術などの、毎年、精選される具体的テーマに関する技術動向を基礎から応用まで把握する。
宇宙工学、宇宙開発、現場からの視点、実際
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講師によるppt等を用いた講義であり、必要に応じ、演習やレポートを課す。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 毎年、選定される宇宙工学・開発に関わる現場側の重要課題、例えば、新型ロケット、最先端宇宙探査機、宇宙通信技術、衛星開発技術、宇宙環境適応技術などについての、背景、目的、方法、結果、今後の展開、などについて、実践的立場で解説する。 2018年度(平成30年度)の計画: 「宇宙ビジネスの最前線 ”NewSpace”が注目を集める理由」 イーロンマスクが率いるSpaceXをはじめとするベンチャー企業を中心とした新しい宇宙ビジネスは”NewSpace”と呼ばれ多くの注目を集めている。NewSpaceはこれまでの宇宙産業の枠を超え、宇宙産業と関係の無かった企業を巻き込みながら世界的に拡大を続けている。本授業では近年注目を集めるNewSpaceをテーマに、世界の宇宙ビジネスを取り巻く市場や政策動向の最前線を概説する。 「超小型衛星産業の国際動向」 近年拡大する超小型衛星は、2017年は10 kg 以下だけで272 機が打上げられ、ついに年間200 機を越えた。急激に伸びた背景には民間ビジネス衛星の打上が開始されたことにある。今後の打上数も引き続き堅調に推移するとみられている。これにともない、新たな衛星サービスが生れる一方で大手衛星メーカ参入やベンチャー企業の部品供給サービス、打上支援や地上局サポートサービスなど、新たなビジネスが生まれ、超小型衛星産業というカテゴリーとして成長しつつある。本講義では、超小型衛星における技術動向、産業構造、ビジネスモデル等について概説する。 | 各課題の重要問題を把握すること |
講義時に指定
講義時に指定
レポート
宇宙工学の現場で何が行われているかについての興味があること。宇宙工学の基礎を知っていることが望ましい。
宇宙開発応用A:西暦偶数年度開講、宇宙開発応用B:西暦奇数年度開講