近年,ロボットは宇宙開発においても欠かせないものとなっている.本講義では,宇宙ロボットを取り巻く需要と背景,開発史をはじめ,必要な技術について,宇宙工学およびロボット工学の側面より解説する.本講義のねらいは,人工衛星とロボットの特徴を併せ持つ興味深い機械である宇宙ロボットに関する基礎知識を身に着けると共に,ツールという側面から宇宙開発・探査を学習することである.
・宇宙ロボットがなぜ必要か,宇宙開発・宇宙探査における需要を説明することができる.
・これまで実用されていた宇宙ロボットの概要,運用法を説明することができる.
・宇宙ロボットに必要な運動学・動力学の基本を説明することができる.
宇宙工学,ロボット工学,人工衛星
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
毎回テーマを設定し講義を行います.各回の終わりに理解を確認する5分程度の小テストを行う予定です.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 宇宙ロボットの歴史 | これまで実用されてきた宇宙ロボットについて説明できるようになる. |
第2回 | 宇宙探査と宇宙ロボット | 宇宙探査に使われるロボット(主にローバー)の技術について説明できるようになる. |
第3回 | 宇宙開発と宇宙ロボット | 国際宇宙ステーション等の宇宙大型構造物の建設や保守で活躍しているロボット技術について説明できるようになる. |
第4回 | スペースデブリ問題と宇宙ロボット | スペースデブリ(宇宙ゴミ)問題を解決する為に宇宙ロボットに求められている要求について説明できるようになる. |
第5回 | 宇宙ロボットの運動学 | 浮遊した多体系の運動学の記述法について説明できるようになる. |
第6回 | 宇宙ロボットの動力学 | 浮遊した多体系の運動方程式を導出できるようになる. |
第7回 | 宇宙ロボットの制御 | 運動量保存を利用した,宇宙ロボット特有の制御法について説明できるようになる. |
特に指定しない
毎回講義資料を配布する.
毎回の小テストと最終レポートで到達度を評価する.
特に設けない.