2021年度 医用生物工学   Medical Biotechnology

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
生命理工学コース
担当教員名
山本 直之  近藤 科江  三浦 裕  西山 伸宏  栁田 保子  門之園 哲哉 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2  木1-2  
クラス
-
科目コード
LST.A504
単位数
2
開講年度
2021年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2021年6月14日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

「医用生物工学」は、生物工学の技術を利用することによって医用に役立てる技術開発を行うための工学体系である。応用する医用分野は、がんをはじめとする生活習慣病など様々な疾病が対象となる。講義では人に応用する材料や技術を開発する上での基礎を学ぶとともに、イメージング・バイオマーカーなどを用いた疾患診断技術や、再生医療・ドラックデリバリーシステム・がん治療などの創薬開発についても学ぶ。

到達目標

 本講義を履修することによって次の知識を取得する。
1)医用応用に向けた生物工学の基礎
2)アレルギー疾患と抗体について
3) 生活習慣病の診断抗体医薬について
4) 生活習慣病と血管への影響について
5)ドラックデリバリーシステムの基礎と応用
6)バイオセンサの基礎と応用

6)がんの生物学とがんの診断・治療技術

キーワード

生物工学材料、体内動態、イメージングプローブ、ドラッグデリバリーシステム、バイオセンサ、感染症、生活習慣病、アレルギー、がん、がんの診断、がんの治療

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

PPTを使った講義形式で進めていくが、講義の最後に課題小テストを実施する。事前にOCWiで配布される資料に目を通し、予習を行うこと。特に、専門用語の英語は予め理解しておくこと。
本講義は全て英語で行うが、必要に応じて日本語で概説を入れる場合もある。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 本科目に関する連絡と概要:がんの生物学/がんの治療法 どのような材料が生体内に導入できるかを説明する。がんの基本的知識や治療法を説明する
第2回 生体のしくみを利用するバイオ医薬品について バイオ医薬品について説明する
第3回 アレルギー疾患の病態とその治療法 アレルギー疾患の病態に関する基本的なメカニズムのほか、従来の治療法について説明する
第4回 抗体反応を応用した難治性疾患の治療 難治性アレルギー病態等に適応のある抗体医薬について説明する
第5回 生活習慣病のリスクについて 生活習慣病とそのリスクについて説明する
第6回 生活習慣病の血管への影響 生活習慣病の血管への影響について説明する
第7回 抗体反応に基づく診断技術 循環器系疾患の治療と問題点 抗体反応に基づく診断技術についてせつめいする 難治性の循環器系疾患について説明する
第8回 循環器疾患の治療と問題点 難治性の循環器系疾患についての説明をする
第9回 循環器系疾患のドラッグデリバリーシステム 循環器疾患に対するDDSの現在の開発状況と展望を説明する
第10回 DDSの実践(製薬企業の立場から) 企業におけるDDSについて説明する
第11回 バイオセンサの基礎と応用 バイオセンシングについて説明する
第12回 人体のしくみに基づいたドラッグデリバリーシステム(DDS)の設計理論について 人体のしくみに基づいたDDSの設計理論を説明する
第13回 上市あるいは臨床試験中のDDS、核酸医薬等のバイオ医薬品のDDSの最前線 DDSの開発状況とこれからの医薬品分野における位置付けを説明する
第14回 まとめ:最先端の生物工学を基盤とした診断・治療技術について 医用応用における生物工学の役割を説明する

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

指定する教科書はありません

参考書、講義資料等

必要に応じ講義開始時に資料を配布し、Power point を用いた解説を行う。講義に用いるPower pointは予めOCWiに開示するので予習・復習等に用いること。

成績評価の基準及び方法

毎回の講義の後に課題小テストを課す。小テストをOCWiなどの方法により提出し、この結果に基づき成績を決める。科目終了時の課題レポートは無し。
小テストの解答に不適切な引用や剽窃があった場合は、厳正に対処する。当該科目の点数がゼロになることもある。

関連する科目

  • LST.A342 : 医用材料学
  • LST.A352 : 細胞工学
  • LST.A401 : 分子細胞生物学
  • LST.A412 : 応用生体材料工学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修条件は特に設けないが、関連する科目を履修しているなど、生物学・生化学の基礎的な知識を持っていること。

このページのトップへ