マーケティング・サイエンスのコアとなる消費者行動について体系的に講義する。消費者を情報処理系として捉える視点から、消費者行動論、社会心理学、行動経済学等で展開されている研究を取り上げる。
受講生が消費者行動についての体系的知識を獲得することによって、市場の動きをどのように読むか、市場からの情報をどのように入手するかについてスキルアップできることを目的とする。
消費者行動、情報の取得、情報の解釈、情報統合プロセス
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
数名でチームを形成し、講義で取り上げたことの適用事例についてディスカッションし課題レポートを提出、またはプレゼンテーションする形で相互作用型の講義を進める。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | マーケティング・サイエンスと消費者行動 | マーケティング・サイエンスと消費者行動について説明できる。 |
第2回 | 消費者情報処理理論の基本的考え方 | 消費者情報処理理論の基本的考え方を説明できる。 |
第3回 | 消費者の動機と目標 | 消費者の動機と目標について説明できる。 |
第4回 | 消費者の問題の捉え | 消費者の問題をいかにして捉えるかについて、説明できる。 |
第5回 | 情報の取得 | 情報の取得について、説明できる。 |
第6回 | 情報の解釈 | 情報の解釈について、説明できる。 |
第7回 | 情報統合プロセス(1):態度モデル | 態度モデルについて説明できる。 |
第8回 | 情報統合プロセス(2):消費者の決定方略 | 消費者の決定方略、について説明できる。 |
第9回 | 情報統合プロセス(3):カテゴリー化、推論、感情と意思決定 | カテゴリー化、推論、感情と意思決定、について説明できる。 |
第10回 | 個人差と状況要因 | 個人差と状況要因について説明できる。 |
第11回 | 消費者満足 | 消費者満足について説明できる |
第12回 | 消費者革新行動 | 消費者革新行動について説明できる。 |
第13回 | 消費者の類型化 | 消費者の類型化について説明できる。 |
第14回 | 行動修正パラダイム | 行動修正パラダイムについて説明できる。 |
第15回 | 総括講義 | 消費者行動に関して修得したことを説明できる。 |
講義内で配布
守口 剛、竹村和久編著『消費者行動論』、八千代出版、2012.
課題レポート作成20%、授業貢献度合30%、期末試験 50%
『製品設計・開発』の科目を履修していることが望ましい。また学部レベルの統計学の基礎知識を持っていることが望まれる。
受講生の得意とするところを伸ばすためにも、異分野としての社会科学のマーケティング・サイエンスの知識が役立つところは少なくないと思われます。受講生間のディスカッションにも積極的に参加して考え方を広げられることをお勧めします。