2016年度 ビジネスアーキテクチャ論   Theory of Business Architecture

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
エンジニアリングデザインコース
担当教員名
飯島 淳一 
授業形態
講義 / 演習     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木5-8(W934)  
クラス
-
科目コード
ESD.E501
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

経営学に対する工学的アプローチの祖である、A.F.テイラーの科学的管理法が世に出てから、100年あまり経ち、いまや、企業活動は、数十の部品を組み立てて、手作りで製品を作る時代ではなく、きちんとした学術的基礎を持った工学的なアプローチを、企業活動全般に適用することが必要となっている。

経営工学系では、従来から「利用者の観点から、ICTの有効利活用ができる人材の育成」、より具体的には、企業エンジニアリングの観点から、ビジネスを支援するためのICT利活用を構想できる人材を育成してきた。この講義では、エンタープライズ・エンジニアリングの3本柱の一つである、エンタープライズ・オントロジーに焦点を当てる。

エンタープライズ・オントロジーの代表的な方法論としてDEMO(Design & Engineering Methodology for Organizations)を取り上げ、その考え方について理解することとある程度の大きさの対象に対して適用できるスキルを身につけることをねらいとしている。

到達目標

【到達目標】ビジネスにおける本質的な諸活動をプロセスとしてとらえ、そこでのコミットメント関係を明示的に表現できるビジネスアーキテクチャ方法論であるエンタープライズ・エンジニアリングの3本柱の一つである、エンタープライズ・オントロジーについて、その代表的な方法論であるDEMOについて、講義と実例によってその基礎を理解し、プロジェクトによって簡単な対象に対して適用できるスキルと、その後のプレゼンによって、成果物を他人に説明できる能力を身につける。

キーワード

エンタープライズ・オントロジー、DEMO、トランザクション、Construction Model, Process Model

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

・チームベース(4人1チーム):6チーム程度を想定
・講義―プロジェクトープレゼンのサイクルで行う
・ほぼ毎週プロジェクトに関する宿題を出す

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 イントロダクション 前もってRGDDEとIESを配布
第2回 Way of Theory Fixitを読む
第3回 Exercise: case Fixit Solution:case Fixit
第4回 WoT: special PSI theory WoM: construction model (CM) case Rent-A-CarとVolleyを読む
第5回 Illustration: case Rent-A-Car make case Volley assignment Solution: case Volley
第6回 WoW: OER method, applied to Volley Conclusions PSI theory make case IES assignment 2 Solution case IES assignment 2 read TEOO (< page 65)
第7回 DEMO Elevator Pitch WoM and WoW: PM, FM, AM Illustration: case Volley
第8回 WoT: TAO theory Exercise: case RAC Solution case RAC assignment read case Pizzeria
第9回 DEMO and other approaches Exercise: case Pizzeria Solution case Pizzeria assignment study TEOO (< page 65), read TEOO (≥ page 65),
第10回 make case IES assignment 3 Discussion case IES ass. 3
第11回 WoW: realisation and implementation Enterprise Information Systems make case Wheelbarrows Exercise: case Wheelbarrows read case Policlinic
第12回 Coordination acts/facts highlights make: case Policlinic Exercise: case Policlinic
第13回 Introduction to Enterprise Engineering Illustration: the Ford Case Conclusions and evaluation AnylogicのPLE(Personal Learning Edition)をダウンロードしておく
第14回 Discrete Event Simulation
第15回 DEMO based Simulation Exercise: case Pizzeria Solution case Pizzeria assignment

教科書

Jan Dietz, Enterprise Ontology, Springer, 2006.
飯島淳一編著、『DEMO―企業活動の骨格を可視化するモデリング方法論』, NTT出版, 2014

参考書、講義資料等

Jan Dietz, Red Garden Gnomes Don't Exist, Sapio Enterprise Engineering, 2015.
Perinforma, A.P.C., The Essence of Organization, Sapio Enterprise

成績評価の基準及び方法

授業中の発言、演習の出来栄えなどについて評価する
出席(ときどき講義終了前に小テストを行う) 40%
期末試験 60%

関連する科目

  • IEE.C531 : エンタープライズ・エンジニアリング

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

「情報システム基礎」を履修していることが望ましい。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

iijima.j.aa[at]m.titech.ac.jp
内線 3942

オフィスアワー

火曜日13:20〜14:50 前もってメール等で教員の都合を問い合わせること

このページのトップへ