宇宙探査や宇宙開発利用など、目的(ミッション)の達成には大規模で複雑なシステムを用意しなければいけないことがある。国際援助や資源開発等の分野においても同様なことがある。本講義では巨大で複雑なシステムを新規に開発する場合に、どのようなシステムをどのようにして開発して、どのように運用するかといった場合に適用できるマネジメント手法である「システムズエンジニアリング、プロジェクトマネジメント」について学ぶ.。
東工大では授業の一環としてロボットの設計製作等を行うことが多々あるが、そのような場合、あるいは卒業後、企業等に就職して大規模なシステムの設計製作等の仕事に係わるようになった場合にSE&PM手法が使えるよう実践的な授業とする。履修生がその実践的な授業を通じて、SE&PM手法を多様な場面で適用できる力を習得することを目指す。
大型システム・複雑システムの開発、システムズエンジニアリング(SE)、プロジェクトマネジメント(PM)、
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義時に配布する資料をベースにプロジェクタを使用して講義する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ミッション・プロジェクトとは? ミッション、プロジェクトの成功の条件 | 講義にて指定。 |
第2回 | ミッション要求の分析、ミッション要求の実現方法の検討。 段階的開発(Phased Project Planing) | 講義にて指定。 |
第3回 | ミッション要求を満たすシステムとは?要求の妥当性検証 | 講義にて指定。 |
第4回 | (理解度確認、進捗調整、グループ演習) | 講義にて指定。 |
第5回 | システムの実現可能性、実現方法(Make or Buy) | 講義にて指定。 |
第6回 | プロジェクトの作業量、コスト、スケジュールの見積もり・管理 | 講義にて指定。 |
第7回 | プロジェクト計画立案(目的、作業範囲、コスト、スケジュール、体制、権限、等) | 講義にて指定。 |
第8回 | (理解度確認、進捗調整、グループ演習) | 講義にて指定。 |
第9回 | 必要技術の成熟度評価(Technology Readiness Level)と研究開発計画の立案 | 講義にて指定。 |
第10回 | プロジェクト管理における信頼性管理:品質管理 | 講義にて指定。 |
第11回 | システムインテグレーションと要求仕様に対する検証 | 講義にて指定。 |
第12回 | (理解度確認、進捗調整、グループ演習) | 講義にて指定。 |
第13回 | プロジェクト管理におけるコンフィギュレーション管理 End-to-End Test, Test as you Use, Use as you Tested) | 講義にて指定。 |
第14回 | ミッション達成の保証とプロジェクト管理における安全性、リスク管理 | 講義にて指定。 |
第15回 | (理解度確認、進捗調整、グループ演習) | 講義にて指定。 |
講義で資料を配布
NASA's Systems Engineering Handbook
講義内容の理解度による。
宇宙ミッション、ロボコン等のプロジェクト参加経験があれば好都合