2022年度 地球環境化学特論   Global Environmental Chemistry

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開講元
化学コース
担当教員名
野上 健治  寺田 暁彦 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火7-8(H106)  金7-8(H106)  
クラス
-
科目コード
CHM.B435
単位数
2
開講年度
2022年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2022年5月11日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

火山噴火の原動力であるマグマ中の揮発性成分の挙動は、マグマの物性をコントロールし、火山噴火の様態を変化させます。火山活動の化学的観測結果からみたマグマの物性の変化や、火山噴火準備過程や噴火過程について、化学的プロセスを理解する事が重要です。具体的な講義項目は、揮発性成分の性質と役割、火山噴出物による火山活動の解析です。

到達目標

地球の固体圏や流体圏で起こる化学的プロセスについて考えることができるようになるとともに、地球環境問題、エネルギー問題をエネルギー収支、物質収支の観点から俯瞰する力を身につける

キーワード

地球化学,火山化学,火山ガス,噴火,防災

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

前半は火山の周辺で起こる気体ー液体−固体間の化学反応プロセス、後半は火山活動に伴う熱現象について講義する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 火山活動と揮発性成分の役割 火山活動に対するマグマ中の揮発性成分の役割と化学分析について解説する
第2回 火山体浅部熱水系の発達プロセス 火山体浅部に発達している熱水系での化学反応について解説する
第3回 岩石の変質プロセス 岩石がうける変質プロセスについて解説する
第4回 火山噴出物による火山活動の解析−1 火山噴出物中の揮発性成分の解析について説明する
第5回 火山噴出物による火山活動の解析−2 火山噴出物中の揮発性成分の役割について説明する
第6回 火山噴出物による火山活動の解析−3 火山噴出物中の揮発性成分の挙動について説明する
第7回 火山噴出物による火山活動の解析−4 火山噴出物中の揮発性成分の挙動について説明する
第8回 火山噴出物による火山活動の解析−5 火山噴出物中の粘土鉱物等による火山活動の解析について説明する
第9回 火山における熱活動 多様な熱現象とその背景の理解
第10回 熱現象のモデリング 火山における熱現象を物理・化学的にモデル化する
第11回 熱水系と水蒸気噴火 水蒸気噴火発生場を説明
第12回 熱現象の観測 火山における放熱量観測方法を説明
第13回 火山活動モニタリング 火山観測から何が分かるのかを説明
第14回 防災関係機関の見学 わが国の火山防災について議論する

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特になし。

参考書、講義資料等

必要に応じて資料を配布する。

成績評価の基準及び方法

講義中におこなわれる小テストおよびレポート課題で評価する

関連する科目

  • ZUC.B334 : 地球化学(理)
  • EPS.A332 : 火山学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし。

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