精密機械の概念,歴史,全体像を概観し,現代の超精密機構やマイクロ・ナノマシンの実例を紹介する.次に,その構成要素である送り機構,案内要素,アクチュエータ,センサ,制御に関して講述する.それらの要素を組み合わせ,実際の精密機械を設計するための,基本的な原理を説明する.最後に,実際の精密機械を加工,組み立て,評価する手法に関して,概説する.
I.精密機械の概念,歴史,全体像を理解している.
II.精密機械の構成要素である送り機構,案内要素,アクチュエータ,センサ,制御について理解している.
III.上記構成要素を組み合わせ,精密機械を設計することができる.
IV.精密機械の加工,組み立て,評価手法を理解している.
この科目は,学修目標の
4. 【展開力】(探究力又は設定力)整理及び分析できる力
6. 機械工学の発展的専門学力
7. 専門知識を活用して新たな課題解決と創造的提案を行う能力
の修得に対応する.
精密機械,マイクロ・ナノマシン,送り要素,案内要素,アクチュエータ,センサ,制御,運動創成,運動拘束,アッベの原理,構造ループ
精密加工法,組立法
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
講義の最後に,基本項目の理解を確認する小テストを行います.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 精密機械の概念・歴史・全体像 (精密から超精密そしてマイクロ・ナノへ) | 精密機械の概念の理解 |
第2回 | 精密機械実例(超精密機構,マイクロ・ナノマシン) | 精密機械の実例の理解 |
第3回 | 精密機械要素1(送り要素,案内要素) | 送り要素,案内要素の理解 |
第4回 | 精密機械要素2(アクチュエータ,センサ,制御) | アクチュエータ,センサ,制御の理解 |
第5回 | 精密機械設計法(運動創成と拘束,運動創成と駆動,アッベの原理,構造ループ) | 精密機械設計法の理解 |
第6回 | 精密機械製作法1(精密加工法,組立法) | 精密機械製作法の理解1 |
第7回 | 精密機械製作法2(評価法) | 精密機械製作法の理解2 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特になし.資料を受講者に電子配信する.
精密工学,中沢弘,東京電機出版局
超精密システムの設計技術,日本機械学会編,コロナ社
ナノテクノロジーと超精密位置決め技術,大塚二郎,工業調査会
毎回の講義で課される提出課題を総合的に評価する.
履修の条件を設けない