2022年度 機械要素及び機械製図   Machine Elements and Machine Drawing

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開講元
機械系
担当教員名
野崎 智洋  赤坂 大樹  古谷 寛  安井 位夫  山﨑 敬久  寳積 勉 
授業形態
講義 /    (ハイフレックス型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木3-8(I121)  
クラス
-
科目コード
MEC.H201
単位数
2
開講年度
2022年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2022年4月12日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では,機械製図の基本ルールを学び,設計科目群の基礎として機械要素基礎とそれを表現するための機械製図基礎を修得することを目的とする。さらに,CADを用いた製図の基礎を学び,機械製図と3Dプリンター,工作機械などとの連携に関する知識を深め,設計科目群講義全般の基礎となる知識と技能を習得する。
第三角法,工業規格,寸法公差,はめあい,幾何公差,CADソフトウェアの基本操作,締結要素,軸要素,動力伝達要素の基礎。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得することができる
①機械製図の基礎を習得するとともに,機械要素について,その機能,力学,工作法,材質等の基礎知識を説明できる。
②製図用具および2D-,3D-CADの基本的な操作ができる。締結要素,軸要素,動力伝達要素など基本となる機械要素を工学言語としての製図を用いて表現できる。第三角法,工業規格,寸法公差,はめあい,幾何公差などの基本事項を説明できる。
この科目は,学修目標の「1.【専門力】基盤的な専門力」の修得に対応する。

キーワード

機械製図,機械要素

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

履修者は3つのグループに分かれ,2週間1テーマで3つの大きな課題に取り組みます。各週,前半に機械要素の機能,製図の書き方,各種注意事項について講義します。これに基づき,後半はドラフターやCADソフトを用いて機械製図の実習を行います。課題は,原則として講義時間内に仕上げ,教員による評価を得て適宜修正を行い提出します。課題は成績の評価の対象となります。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 第三角法,はめあい,幾何公差,寸法公差 簡単な立体形状を第三角法で図面で表現する。 JIS規格に基づいて製図表現の基礎を学ぶ。
第2回 CADソフトの使い方を学ぶ 機械要素,機械製図の基礎を問う試験を実施する。
第3回 締結要素 ねじなどに代表される各種締結要素について学ぶ。
第4回 ねじの製図 ボルト・ナットの製図を行う。
第5回 軸要素 軸の製図に必要となる寸法公差などについて学ぶ。
第6回 軸の製図 軸および軸受けの組立図を製図する。
第7回 シール要素 シール要素の機能,形状,材質,表面粗さなどを学ぶ。
第8回 伝達要素 動力伝達要素のうち歯車の機能,加工方法,幾何公差などを学ぶ。
第9回 平歯車 2D-CADを用いて平歯車の図面を描く。
第10回 パッキン押さえ 2D-CADを用いてパッキン押さえの図面を描く。
第11回 動力伝達要素 ベルト車について機能を学ぶ。
第12回 動力伝達機構のテクニカルドローイング 3D-CADの使い方を学び,ベルト車の図面を描く。
第13回 ラピッドプロトタイピング 3D-CADと3Dプリンター,工作機械などとの連携を学ぶ。
第14回 動力伝達機構の製図 3D-CADを用いてクランク機構の組立図を作製する。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ本学学修規程で定められた時間を目安に行う。

教科書

機械設計・製図の基礎:塚田忠夫著,数理工学社
このほかに,補助テキスト(配布)を使用する

参考書、講義資料等

T2SCHOLAからダウンロード。必要に応じて資料を配布。

成績評価の基準及び方法

授業中に連絡する課題の評価,および期末試験によって評価する。ただし,状況によっては課題のみによって成績を評価する。

関連する科目

  • 機械設計製図
  • 機械要素設計
  • 機械設計製図基礎

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

必修

3D-CAD(Inventor)を使用する演習回では,各自忘れずに以下のスペックのノートPCを持参すること。

※Inventorのインストール方法は
http://www.pcroom.mech.e.titech.ac.jp/
にある「Inventor学生用インストールマニュアル」のPDFマニュアルを参照。

型式:ノート型必須(タブレット型不可)。
OS:Windows 10 64bit必須(macOS,linux不可)。
CPU:Core i3以上。同等のAMDも可。
GPU:CPU統合のもので十分。
メモリ:8GB以上。
ストレージ:250GB以上。SSD推奨。

その他(注意点等):
・ノートPCを持参し忘れた人は当該演習は受講できませんので注意して下さい。
・諸事情により上記のPCをどうしても用意できない場合は,4月の第2週までに担当教員に連絡をとり,事情を説明・相談をすること。
・MacOSに基づくPCではInventorはサポートされていません。
・HDMI出力ができること。(アダプタによる変換でも可)。
・マウスの貸出はできるのでマウスは持参しなくてもよい.ただし,使用後は必ず返却すること。
*旧学科所属学生やその他やむおえずパソコンを用意できない学生には対応できますので担当教員へ連絡すること。

その他

ハイクレックスでの実施を予定している。詳細はオリエンテーション(第一回目講義)で説明する。

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