本授業科目では,機械工学の中でも発展的課題について体験学習することによって,以下に示す内容を体験学習する.
1.塑性加工おける材料の変形挙動
2.カルマン渦列の可視化と速度計測
3.干渉計による自然対流の観察
4.非線形振動系および自励振動系の特性
5.熱処理を施した鋼の組織と機械的特性
6.ロボットアーム機構の解析と運動制御
7. 実験レポートの作成方法
8. 課題設定力,実践力および解決力
9. データ収集・処理方法およびまとめ方
10. 考察の仕方
本講義を履修することによって座学からだけでは学ぶことができない次のような能力を修得・体得することが到達目標である.
1. 塑性加工おける材料の変形挙動を理解している.
2. 流れ場の特性と関連する無次元数の関係を理解している.また,非定常流れ場に関する基礎的事項を理解している.
3. 自然対流の特徴を理解している.
4. 非線形振動および自励振動の特徴を理解している.
5. 熱処理を施した鋼の組織と機械的特性との関係を理解している.
6. ロボットアーム機構の運動学解析手法および運動制御系について理解している.
7. 実験レポートの作成方法を理解している.
8. 課題設定力,実践力および解決力を理解している.
9. データ収集・処理方法を理解している.
10. 考察の仕方を理解している.
この科目は,学修目標の
6. 機械工学の発展的専門学力
7. 専門知識を活用して新たな課題解決と創造的提案を行う能力
の修得に対応する.
塑性加工,押出加工,カルマン渦,自然対流,非線形振動,自励振動,熱処理,機構学,動力学,制御工学,応答解析
✔ 専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
第1回のオリエンテーションでは,この授業科目に対する心構えと注意事項,実験レポートの執筆要領について説明をする。その後,受講学生を複数のグループに分け,各実験テーマを順次実施する。レポートは期日までに提出しなければならない。なお安全やスムーズな進行のためにも事前に実験テキストをよく読んでくることが求められる。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | オリエンテーション, | 講義の概要とねらい,実験の進め方,レポートの書き方などを理解する。 |
第2回 | カルマン渦列の可視化と速度計測 | 物体後流の流れ場を可視化し,流れ場の特性と関連する無次元数の関係を考察する。また速度計測を行い,非定常流れ場に関する理解を深める。 |
第3回 | 干渉計による自然対流の観察 | レーザ干渉計を用いて自然対流の様子を観測し,自然対流についての理解を深める |
第4回 | 非線形振動系および自励振動系の特性 | 非線形振動および自励振動の特徴を理解する. |
第5回 | 塑性加工おける材料の変形挙動 | 押出加工を通して,塑性加工おける材料の変形挙動について理解する. |
第6回 | 熱処理を施した鋼の組織と機械的特性 | 熱処理を施した鋼の組織と機械的特性との関係を学ぶ。 |
第7回 | ロボットアーム機構の解析と運動制御 | シリアル形6自由度空間ロボットアーム機構の運動学解析手法を会得すると共に,市販の産業用ロボットアームの操作を体験することで運動制御系や安全保護系の実装について理解する |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する 予習と復習(課題含む)をそれぞれ本学学修規程で定められた時間を目安に行う。
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特になし
全ての実験を履修し,全てのレポートを提出することが単位取得のための前提条件である.
成績は,実験実施の主体性・貢献度(30%程度),および,レポート(70%程度)から総合的に判断する.
機械系基礎実験(MEC.P211.A)及び機械系応用実験(MEC.P211.A)を履修していること.あるいは,それに相当する知識を有することを条件とする.
なお,実験設備および安全上の理由により,受講学生数を制限する.